他の地域のことはよく知りませんが、私の住んでいる地域では、登録した地域で起こった事件を知らせるメルマガというのがあります。
無料だし娘もいるのでとりあえず登録しました。
メルマガは事件が起きて半日以内には配信されます。
受信頻度はほとんど毎日で、一日に2通ということもあるくらいですね。
そして、その中で最も多いのが
女性に対し、下半身を見せるという事案が発生しました
というものです。
いやはや、そんなに下半身を見せたいという男性がいるのかと驚きます。
もちろん同一人物の可能性もありますが。
さて、先日受信したのはこれでした。
◯月△日午後4時ころ、◯◯区において、不審な男性が小学生女児に対して「君たち何年生?」等と声をかける事案が発生しました。不審者は、年齢30〜40歳位、身長170センチ位、中肉、頭髪は黒色、短髪で、白色シャツ、黒色長ズボン、黒色靴を着用していました。
これを読んだ時は、ちょっと驚きでした。
小学生に何年生かを聞くだけで、通報されるものなのかと恐ろしくなります。
短いメールだけでは全体がつかめません。
色々な可能性があると思いますが、例えば普通に挨拶をするだけなら、通報されるわけがありません。
後半に書いてある不審者の服装などは特に怪しいものとは思えません。
ではなぜ通報されたのでしょうか。
- 声をかけたのが中年位の「男性」
- 声をかけられたのが小学生の「女の子」
これらが大きな要因になっていると推測します。
繰り返しますが、メールに書いてある以上の要素があるのかもしれません。
声のかけ方が露骨に怪しかったり、しつこく何度も声をかけられて追い回されたりといったことも考えられます。
しかし、それらは推測でしかないので、文章にある内容だけから要因を探ると上記2つになりそうです。
しかし、これは結構な問題ではないでしょうか。
知らない人に勝手についていってはいけない、という躾は間違っていないと思いますが、女の子が知らない男の人から「何年生?」と声をかけられただけで通報するべきなのでしょうか。
そんなこと言い出したら、あきらかに中年男性である私も、元気に愛想よく小学生の女の子に声をかけることをためらってしまいます。
若い女性が男の子に「何年生?」と声をかけることは、同じように通報されるべきことなのでしょうか。
ちなみに、小学生が直接警察に通報したとは考えにくいので、おそらくその報告を受けた保護者が通報したのだと思います。
報告をさせるところまでは良いと思いますが、それを保護者が通報するという判断に疑問を感じてしまうのです。
私が住んでいる地域は、どちらかというと都会です。
そして、都会になればなるほど防犯対策も防犯意識も高める必要があるので、ある程度は致し方ありません。
風情があっても、都会で無人販売の八百屋は成り立ちませんよね。
しかし、何年生?と声をかけることですらできない社会というのは果たして健全なのでしょうか。
スマホ普及でコミュニケーションが少なくなった、ということはよく言われますが、直接コミュニケーションをとろうと思っても、これでは成立するわけがありません。
加えて、そこに中年男性、小学生女児という要素が加わっただけで犯罪を想像するのは、行き過ぎた防犯意識だと感じます。
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今日は国際女性デーらしいですね。
日本の男女格差指数は、先進国の中でもかなり低い。これは少しでも早く改善されるべきでしょう。
しかし、こういった女性擁護は、逆に対策を遅らせるのではないでしょうか。