日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

ピアス、刺青、小学生

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先日、小学5年生の女の子と話す機会があった。

話の流れで、ピアスや刺青の話に。

「私はピアスや刺青は絶対にやらないし、している人も嫌い」

とその小学生。

 

理由を聞くと、ピアスや刺青を入れている人に対する恐怖感が既に確立されていた。

 ピアスや刺青に対する先入観

ここ日本では、刺青は暴力団を連想させるのは間違いない。

ピアスも、ガラの悪い連中を想像させるものであるのも、予想がつく。

 

つまり、ピアス・刺青=怖い系、だ。

 

しかし一方で、それは日本に限ったこと、というのも事実。

刺青(タトゥー)を入れることが、多産を促進するおまじないになっている国や、通過儀礼だという部族もある。

 

少し前に、そういった理由で刺青を入れているのに、温泉施設で入場を拒否されたというニュースがあり、話題になった。

ネット上の反応の多くは「郷に入りては郷に従え」というものだった。

 

自分も確かにそう思うのだが、それはさておき、情報がこれだけボーダレスに入ってくる時代に育つ価値観の多様性は無視できない。

日本ほどの拒絶反応がない国の有名人(映画俳優やミュージシャン、スポーツ選手など)がピアスや刺青をしているのをみて、憧れてまねる子どもたちが出てくるのは容易に想像がつく。

 

考えてみれば、昔はエレキギターですら、不良の象徴で、エレキギターを買ってくれと子供に言われたら、親は「育て方を間違った」と言っていた時代もある。

いまそんなことを言ったら、すこし恥ずかしい。(反対する理由が、不良になってしまう、というものだった場合)

 

当たり前だが、ピアスや刺青を入れていて、全く暴力を振るわない、心優しい人もいるし、ピアスや刺青を入れていなくて、一見普通に見える人に暴力的なひともいる。

実際、ひどい事件を起こした犯人は、意外と見た目が普通だ。

 

要するに、ここ日本においては、統計上ピアスや刺青を入れていたら、少し怖い系の人が多いという事実があるのかもしれない(あくまで、「かも」だ)が、結局人による、ということだ。

先入観から思考停止に向かうことが危険

最初に書いた小学生、5年生という若さでその先入観があるのは危険だ。

先入観は思考停止に向かう要因になりえる。

社会上の見られ方(ここでは、ピアスや刺青が日本社会では怖い系を想像させるということ)を知っていることと、自分の先入観には差があってしかるべきだ。

一番罪深いのは、思考停止に向かわせる大人

その小学生には、上述した内容、つまり怖い人間かどうかは、結局本人を関わってから判断するものだ、ということをしっかりと話した。

 

小学5年生には難しい内容だとおもうだろうか?

そんなことはない。しっかり話を聞いてくれた。少なくとも考えてくれた。

もちろん理解できない子もいるだろう。

しかし、最初から「子供だから理解できない」と決めつけて話さないことは、ピアスや刺青を入れることよりも罪深い大人の行為だと思う。

 

 

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