本当は、読む本を全て電子書籍にして、本棚をスッキリ、なんならなくしてしまいたいと思っている私ですが、いまだ紙の本を読むことの方が多いのです。
理由は2つ。
1つは、未だ電子書籍化されていない本がたくさんあるから。
これはkindleを中心(?)に段々タイトル数が増えているようで、順当にいけばこの理由は消えていくでしょう。
もう一つは、値段です。
日本は電子書籍の普及が他国に比べ遅れていると言われますが、その理由は古本屋の普及にあるようですね。
さらに文庫もあるので、中古の文庫本となると、1冊100円くらいで買える本がたくさんあります。
電子書籍では、さすがにこの安さでは売っていません。
ということで、中古の本屋には週に数回足を運び、数冊購入します。
これを、ここ数年間ずっと繰り返しています。
古本を買うという行為を繰り返していると、新品の本を購入するときには絶対に起こらないことが時々起こります。
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今日も先日買ってきた本を読んでいました。
読んでいたのはこの本で、100円で購入しました。
伊坂幸太郎さんは、最近やっぱりおもしろい、と改めて思い始めた作家さんで、昔のものから順番に購入、読んでいっています。
(好きな作家さんの本は基本、発売順に読みます)
読み始めて20分くらい経つと、しおりがはさんでありました、、、と思ったらしおりではありません。
それはある有名ブランドの新製品発表を伝えるDMでした。
そして、表にはそのDMの送り先の住所はもちろん、名前までバッチリ載っています。
私もはがきをしおり代わりに使うことがあるので、おそらくこの本を売った人が売る時にしおり代わりにしていたDMを抜くのを忘れたのでしょう。
フルネームと住所がわかっているので、FB、その他のサービスを使えばその人のことをインターネットで調べることはできるでしょう。
しかし、なんとなくそういうことはすべきではないと思って、調べていません。
◯◯県に住んでいる◯◯さんという女性は、伊坂幸太郎さんの本が好きなんだろう
ということだけがわかるだけでも、なんだかほのぼのした気分になります。
伊坂幸太郎さんは売れっ子作家なのでファンは多くいるでしょうが、なぜか私の周りにはいないので、嬉しくもありますね。
買った中古本に紛れ込んだ、うっかり抜き忘れたと思われるDMは、その本そのものが何人かの(少なくとも2人の)為になったものだ、ということも感じさせてくれます。
そういうのって、なんとなく良いものです。