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車産業は、日本経済にとってかなり重要です。ここが崩れると、かなり日本は悪い方向へ傾きます。
経済だけでなく、車は走る凶器です。検査がずさんな為に引き起こされた事故があったとすれば、取り返しのつかない事態です。
しっかりとしてほしいものです。
・・・とまあこれが一般的な見方だと思いますし、その通りなのですが、この問題をきっかけに、ルールの厳しさについて考えてみました。
正直日本はルールやそのまわりの手続きが多すぎる印象があります。
特に役所がからんでいるところはとにかくルールや手続きが多い。しかも、このテクノロジー全盛の時代にいまだに手書き、捺印です。
以前に比べればだいぶ融通も効くようになりましたが、昔は本当にひどかった。
手続きに行こうにも、平日しか対応してくれないし、平日に手続きのためだけに休みをとれるような呑気なサラリーマンはいません。
結局、相対的に家にいる時間が長い奥さんが代理で行くことになりますが、代理であることの証明(委任状)なども必要になってきます。
そして現代はほとんどの家庭が共働きです。奥さんですら手続きに行くことが難しい。
この辺は、ネット、その他のテクノロジーでどれだけでもスリム化できるでしょう。
手続きに必要な書類は全て電子化すれば、物理量は圧倒的に減るし、作業も効率化するし、無駄な資源(紙)使用も減らせます。
スマホで手続きができるようにすれば、会社の休み時間でもできますし、本人認証は指紋認証でも顔認証でもなんだってできます。
この素人でもわかるくらい良い方向への変化ができない理由も、やぱり手続きの面倒さにあるのではないでしょうか。
つまり、たとえ良い案があったとして、それを上に通すために書類を作り、手続きをし、いくつかの関門を超えてやっとその一部が実現するのでしょうが、それがとても面倒だと思われます。
こういう場合、次にとる行動の選択肢が2つ予想されます。
案をとりやめるか、手続きを端折ってゴリ押しでやるか、です。
今回の事件の背景は、専門家でもないし、車業界にいるわけでもないのでわかりません。
ただ、あまりにもルールが現実離れして厳しかったり、手続きが厳しすぎたりすることが、ルール軽視の温床になることは想像に難くありません。
私が音楽方面ですが、ルールや手続きという意味では、同様の理由でルールを軽視している部分は、ぶっちゃけてしまうと山ほどあります。
ルールはちゃんと守った方が良い。
しかし、そのルールはそもそも現代に沿ったものになっているか、ということも考えないと、ルール軽視はなくなりません。