健康系の中で、その説が行ったり来たりすることは多々あります。
代表的なものはコーヒー。
コーヒーを毎日飲むと、寿命が延びるという記事を見たかと思うと、コーヒーを毎日飲むのは、胃への負担が過剰、という記事もある。
あと牛乳もよく見かけます。昔からの健康に良いという説に対して、「そもそも仔牛が飲むものを人間が飲んで身体に良いわけがない」という反論と、その検証があります。
変わりダネでは、ひじき。一般的に日本ではひじきは健康に良いものというイメージが強いのですが、フランスでは、微量ながら発がん性物質が含まれているので、摂取量に注意する、という話も聞いたことがあります。
随分昔の話なので、今がどうなのかわかりませんが。
最近は炭水化物系です。かくいう私は炭水化物抜きダイエットで、13kgほど減量し、減量後1年以上が経過していますが、リバウンドはしていません。
しかし、これも推進派と否定派で何かと言えば論争が起きます。
そして冒頭の記事。睡眠は90分周期だから、その倍数で起きられるように目覚ましをセットすると良い、というのはあまりにも有名で、それに対応した睡眠管理アプリもありますね。
また、最低8時間は寝ないと、健康維持が難しいという記事も一時期多く見かけましたが、最近は、それには個人差がある、という記事の方をよく見かける気がします。
ちなみに、私は寝るのに困ったことはほとんどありません。布団に入ったら、1分以内、早いと10秒以内に眠れます。朝もスッキリで、2度寝の経験など皆無に等しい。
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ヒトの身体は、超(☓100)複雑です。そんな複雑な身体に一般論をあてはめよう、というのが土台無理な話なんだと思います。
もちろん、大きな傾向はありますし、それを日々研究している医療関係者の方々のおかげで、身体に変調をきたしたときでも、病院に行けばなんとかなるわけですね。
身体はみんな違うから治療なんて施せないよ、なんて言い始めたら多くの人が困ります。
しかし、個人差があるという現実も、それはそれで現実です。
身長も体重も顔も指紋も声も視力も、みんな違うのに、健康法だけはみんな同じ、という方がおかしい。
私の場合は炭水化物抜きのダイエットをして成功しましたし、健康上の問題もその後ありません。しかし、それが万人に通用するのかと言えば、それは無いでしょう。
炭水化物抜きダイエットに向く体質とそうでない体質があり、自分はどっちなのか、というのは結局自分自身の身体の声を聞くしかありません。
つまり、ヤバそうならやめる、が一番良い。
睡眠もそうです。ヒトは何時間寝たら回復する、という知識はさておき、実際に眠った時間と、翌日の体調を照らし合わせれば、自分にとって何時間睡眠がよいのかはなんとなくわかるでしょう。
情報過多の時代故、自分の感覚よりも外から得た情報や知識の方を信じやすくなっています。
分野によってはその方が良いこともあるでしょうが、こと健康に関しては、繰り返しますが個人差があるのが当たり前なので、自分の感覚も意識して信用する必要がありますね。