人を世代で区切って分析するのは正直限界があるし、あんまり意味がないと思います。
むかしの話ですが、あるTV番組で「大人 vs 若者」みたいなトークバトルがありました。 それぞれが、相手グループに対して思っていることを一人ずつ発表し、議論していくという構成です。 こうなると、どうしてもその発表内容が「若者は〜」「大人は〜」といったことになります。
当然ですが、若者にも大人にもいろんな人いて、その場でトークバトルを繰り広げる意義がほとんどなくなっていました。 例えば、大人側から「今の若者は夢が小さすぎる」という意見が出ると、そこにいる若者から「俺は夢を持ってやってますよ!」という反論が出ます。 逆に「若者に礼儀やマナーをちゃんとしろとか大人は言うけど、大人の方が礼儀やマナーがなってないと思う」という意見に対しても、そこにいる大人はちゃんとできていたりするわけです。 つまり、そこに参加している人たちにはあてはまらない内容をそこにいる人たちで話し合うという、なんとも不思議なことになるわけです。
そもそも、若者と大人の線引だってかなり曖昧です。
そんななか、こういう記事を見つけました。
http://news.livedoor.com/article/detail/15062242/
「おじさんっぽい」という言葉の使い方にもよりますが、この記事ではちょっと悪い印象の使い方をしているように思います。 これ、まとめてしまうと、女性が高齢の男性の趣味をみてこういう差別的な味方をしていますよ、ということです。
良くないと思いますね。ここにあがっている趣味は、特に誰かを傷つけるわけでも、法に反しているわけでも、道義上の問題があるわけでもありません。
これ、立場を逆にした記事があったら多分炎上しますよ。 例えば、大人の男性が思う、こういう趣味がある女性は知性がないな、とおもうパターン9つ、みたいなやつです。 いつもLINEばかりしているのは知性がないとか、ある俳優のファンの女性は知性がないとか。
これも、若い女性と高齢男性という2つを無理やり対立軸にしてしまっているだけです。 記事はアンケートの結果を掲載しているだけなのですが、そもそもなんでこんなアンケートを実施したのがわかりません。 もちろん、このアンケートにあがっている趣味を持っている人は、こんな結果を気にせずその趣味を続ければ良いと思いますが、やっぱり良い気はしませんよね。
若者から中高年齢者に対する偏見や、その逆はなくなってほしいと思います。 それは、どちらの立場からもなくそうと思わないとなくならないのではないでしょうか