日本は、四季折々の風景が見られる国だ。
しかし、四季折々の風景って「生活している場所」にあったほうが良いだろうか?
確かに、風景は1年を通して変化し、風情もあるし情緒も生まれるだろう。
オシャレが好きな人にとっては、季節によってその服を必然的に変えていくことができるというのを楽しんでいる印象も受ける。
しかし、一度リセットして考えたい。
四季といっても、実は夏と冬がメインで、春と秋はそれらの季節の間と見ることができる。
つまり、夏・冬の温度や湿度に、どこまでの差がほしいか、ということだ。
自分は、そんなに差はなくても良いと思う。
季節の変化(つまり温度、湿度の変化)によって生まれる風景の違いや、服装の変化あった方が良いと思うが、それが「生活している場所」には必要ない、と思ってしまうのだ。
そういったものは、非日常をもとめて旅行に行く時に存分に味わえばよかろう。
教育の問題になるが、、、
小学生の頃、社会の時間に
「日本は四季がはっきりあり、また温帯、中でも温暖湿潤気候で、世界でも稀なすごしやすい国です」
と習った記憶がある。
本当にそうなのか?
夏は暑い。
熱中症のニュースを見ない夏は記憶に無いくらい暑い。
暑いだけでなく、湿度も相当高い。
海外旅行をしたことある人の中には、高温多湿ではなく高温低湿というのを経験した人も少なくないのではないだろうか。
日本の夏をエアコンなしでのり切ろうとするのがほぼ不可能なのは、気温ではなく湿度が原因だ。湿度さえ低ければ、暑くても結構快適だ。日陰に入れば汗はすぐ引く。
加えて、こんなに小さい国なのに、狙いすましたかのように台風が到来する。
逆に冬は寒い。寒さもちょっと寒いどころの寒さではない。夏の暑さの分だけ冬の寒さが還元されているかというと、そんなことは全くない。
いわゆる、世界的にみても標準的な冬の寒さだ。
梅雨もしっかりある。年中湿度が高いので、雨季ぐらいは勘弁してほしいのだが、気候はそういった融通を効かせてはくれない。しっかり雨が降る。
この国の気候が、「世界稀にみるすごしやすい国」とは到底思えない。
日本にしか住んだことのない人ならば、地球上の他の地域と比較できないが、海外にすんだことのある人ならば、海外に日本よりも気候的に快適な国が沢山あることはご存知のはずだ。(尚、自分は数年間海外に生活している、明らかに日本よりも快適な気候の国で)
当然、好む好まないに関わらず、日本の気候はコントロールできない。
しかし、小学校教育で、日本の気候を「すごしやすい」と教えるのは、ぜひやめていただきたい。