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親が子供になってほしい職業ランキングに必ず入ってくるのが公務員です。 私はこれにいつも疑問をいだいてしまいます。
例えば、近年のデータではこういうランキングになっています。
男子 ①子供自身が望む職業 ②公務員 ③医師 ④消防士 ⑤教師
女子 ①子供自身が望む職業 ②看護師 ③公務員 ④薬剤師 ⑤医師・保育士
男女ともに一位が「子ども自身が望む職業」となっているのは喜ばしいことですが、それはさておき、公務員とその他の職業の違いがあることにお気づきですか?
公務員というのは、職業の内容を示していないのです。 ご存知公務員というのは、公の為の業務をし、公から給料をもらっている人を指しますが、職種は決まっていません。 男子5位に入っている教師は、公立の場合は公務員、私立の場合はサラリーマンですが、職種は決まっています。
これを踏まえて、あえて公務員になってほしいと親が思う理由はなにか、と考えたら、思い当たるのは2つくらいしかありません。 一つは、国のために働いてほしい、ということ。 もう一つは安定していることです。
そして、私の知る限り前者、つまり国のためになりたいから、という理由で公務員になった人は見たことがありません。 つまり、安定しているから、が主な理由です。
安定しているからという理由だけで子供に公務員になってほしい、というのはどうなんでしょうかね。 安定というのは状態を表すのであって、やりたいこととか興味があることとは違います。
もちろん子供に経済的な苦しさは味わって欲しくありません。 しかし、それだけを基準に職業を選ぶような子になってほしいのでしょうか。 安定は大切かもしれませんが、それよりも優先したい「やりたいこと」というのを探したくないのかな、と思います。
誤解のないように書いておきますが、私は公務員に対して偏見があるわけではありません。 ただ、将来就かせたい職業ランキングに「公務員」というのは、将来「サラリーマンに」になってほしい、ということと同じだということです。 もしそう答えたら、さらにその中身を聞きたくなりませんか?