社会って不思議です。
学生の頃は
「遊んでばかりじゃなくて勉強しなさい」
と言われますが、社会に出ると
「勉強するより現場で体験して覚えろ」
と言われます。
私は、考えることも行動することも、どちらも大切だと思います。
上記の記事内では、「行動が伴っていなければ、価値はない」と書いてありますが、それは確かにその通りだと思います。
しかし、逆はどうでしょう?
つまり、考えなしにとにかく行動する、ということに価値はあるのでしょうか。
私は、この考える前に行動する、ということに対する世間の評価が高すぎると感じています。
考えなしに行動して、失敗したときに、身をもって学べる、という人もいるのかもしれません。
しかし、ちゃんと考えて行動した結果失敗したからこそ、学ぶところが大きい、という人もいるはずです。
少なくとも私はそうです。
有名な映画のセリフで、「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」というものがありますね。
しかし、現実はそう単純ではありません。
現場の空気に流された行動は、時に危険です。現場から離れたところで冷静に熟慮された判断の方が結局はうまくいくことが多いのではないでしょうか。
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書を捨てよ、町に出よう、という有名な文があります。
大切なのは、この文を「書」で読む(知る)ということです。
だから、考えることと行動すること、どちらが大切か、という問いが無理筋だと思います。
考えて行動すること、これが大切だと思います。