日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

思い出は思い出のままに〜とあるお好み焼き屋

お題「思い出の味」

 

 久しぶりにお題スロット使ってみました。

 

思い出の味、そういえば一つあります。

あれはたしか、小学校に入って間もない頃。

 

母親に連れられてでかけた先は、母親の友人宅。

自宅から車で1時間くらいで、小学生にとってはなかなかの遠出です。

 

母親の友人は、どうもグルメだったようで、しかも高級料理というより、いわゆるB級グルメだったとのこと(後日談)。

 

友人宅で用事を済ませたあと向かったのは、その友人に教えてもらった、とあるお好み焼き屋。

「ガラガラ」と音をたてる扉で、すりガラスだったことは覚えています。

今はあんまり流行らない外観です。

 

店内は外の光を取り込んでいるからまあまあ明るいものの、電灯自体は暗め。

おしゃれな感じではなく、うらぶれている感じ。

 

各テーブルには鉄板がありますが、自分で焼くスタイルではなく、持ってきたお好み焼きを保温しておくために使うようです。

これは今でもたまに見かけますね。

 

思い出は美化されると言いますが、この店のお好み焼きがものすごく美味しかった。

カタチも綺麗で、その見た目もよく覚えています。

 

お好み焼きをヘラで食べる店が時々ありますが、その店は選択性。

店主さんが、隣のテーブルを見ながら言いました。

 

「みてごらん、隣のテーブルのお客さんは箸で食べてもう帰ったんだけど、あんまり綺麗な食べ方じゃないね。

ヘラで食べたほうが綺麗に食べられるよ」

 

確かに、隣のテーブルは小さい食べ残しがいっぱい落ちていて、お世辞にも綺麗とは言えませんでした。

いまなら、客の陰口を叩いたとバッシングされるのかもしれませんね・・・

 

私はその言葉を聞いて、俄然きれいに食べよう、と思いました。

もちろんヘラで。

 

結果、意外ときれいに食べられて店主さんにほめられました。

 

 

思い出なんて曖昧なもので、その店の味も、褒められたという嬉しい経験がセットになってるから、実際より美味しかったという思い出になっているのかも知れません。

 

確かめたいのはやまやまですが、当時はもちろん食べログもない。

母親に聞いても覚えていない。

母親の友人は、現在は交流はない。

そもそも、その店がいまだにあるのかわからない。

 

ということで、私の思い出のなかだけに存在するお好み焼き屋です。

でも、思い出の中で美味しかったらそれで良いじゃないか、と思います。

 

そういうのってなんか良いですよね。