テクノロジーの進化は、効率化のためにある、と言っても良いでしょう。
そういった意味では、この時代ほど効率化するのに向いている時代もない。
テクノロジーに限らず、進化って渦中にいる人には感じにくいし見えにくいのが一般的です。
後から振り返ったときに、それを進化、って呼ぶことが多いんですよね。
でも、昨今のテクノロジーの進化は、渦中にいる私たちもでも感じざるをえません。
そのくらいドラマチックに変化しているということなんでしょうか。
話がそれましたが、そういう時代において、効率化を試みるひとも多いし、そのための書籍、ブログ、動画コンテンツはやまほど溢れています。
なぜこれほどまでに効率化を目指すのか。
それは、お金稼ぎにつながるからでしょう。
でも、実際どうですかね?
テクノロジーを駆使するのは、これまた一般論ですが、若い人のほうが得意ですよね。
ということは、若い人のほうが効率化が得意ということになりますし、実際にそうなっていると思います。
店に行ってやらなくてはいけないことを、オンラインでササッと済ませる、なんていうことは若者は日常茶飯事のようにやっています。
では、お金は、というと、効率化に比例してお金を持っている若者は増えた、という感じは受けなくないですか?
もちろん、これは時代背景とかヒエラルキーとかあります。
でも、私が言いたいのはそういうことではなくて、効率化するとお金を稼げるのではない、ということです。
詳しく言えば、効率化したら、お金稼ぎに充てられる時間が生まれる、ということです。
効率化って、要するに時短です。
ここで考えてみます。
あるタスクを済ませるのに、3日かかっていたところ、テクノロジーを駆使して効率化を図り、1日で終わらせることに成功しました。
生産性が実質3倍です。
で、これでお金は増えますか?
残念ながら、この時点で増えるのはお金ではなく、空き時間です。
あるタスクを3日かけて終わらせた。
同じタスクを1日で終わらせ、残り2日は休んだ。
この2つ、当然ながら稼げるお金は同じです。
もしお金を増やしたかったら、残り2日もお金になるなにかをしないといけません。
当たり前のことを言っているように思えるかも知れませんが、意外とそれに気づかない人が多い。
今の収入で十分、ほしいのはお金じゃなくて、自由に使える時間。
そういう人は効率化するだけで目標達成です。
でも、いまより稼ぎたいと思ったら、効率化して生まれた空き時間を、お金になるなにかに充てなければ、稼ぎは変わりません。
むしろ、空いた時間を消費、浪費に使うと収入は同じで支出は増えるので、全体としてはマイナスです。
でも、それで空いた時間を消費、浪費に充てるくらいなら、効率化はしないほうが良いのです。
繰り返します。
効率化は時間を生んでもお金は生みません。
効率化の後に、その時間で何をするのか。
それで収入UPの可能性がやっと見えてくるのです。
この時点ですらまだ可能性で、確実ではありません。
空いた時間でやることも決まってないのならば、効率化しない方をおすすめします。