音の良さは、音の入口と出口が重要です。
録音とかをする人ではい場合は、入口は無いので、出口、つまりスピーカーとかヘッドホンとかイヤホンが重要です。
で、大抵の人は「良い音」のスピーカーをほしいですよね。
単なる音楽ファンなら、「良い音」の定義は主観でよいわけです。
低音が豊かな音が好き。
ボーカルがはっきりと聞こえる音が好き。
音の分離がはっきりしている音が好き。
人それぞれです。
で、良いスピーカーなどを選ぶときには、当たり前ですが実際に音を聞いてみるのが一番。
ただ、ここで必ず気を付けたいことがあります。
それは、いつも聞いている曲でチェックする、ということです。
オーディオ屋さんに行って、デモで流れている曲を聞いても、そのスピーカーの特徴は絶対にわかりません。
なぜなら、その音質が曲そのものによるものなのか、スピーカーの特性によるものなのかが判断できないからです。
巷に溢れている曲を聞いてみてください。
同じスピーカーで聞いても、曲によって低音が大きいもの、ボーカルが大きいものなどいろいろです。
曲自体には、音質の決まりはありません。
常識の範囲はありますが、その範囲は意外と広い。
それだけ曲によって幅があるのに、初めて聞く曲でスピーカーの特性は測れませんよね。
だから、いつも使っているスピーカーやイヤホンで、いつも聞いている曲を「音質」という基準でしっかりと聞いておき、購入予定のスピーカーでならしてみて、その差を把握するのです。
基準となる曲を一つ持っていることが大切。
製品レベルの音源ならなんでもOK。
私は、新しいスピーカーを繋いだときや新しいイヤホンを試すときは、必ずその曲を聞きます。
それによって、特性をしっかりと把握できるのです。
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店頭で販売されているスピーカーは、低音がめちゃめちゃ出ることをアピールするために、曲自体の低音が強めのデモを流しているものもたくさんあります。
なにも考えずにそれを聞くと「低音が豊かなスピーカーだ」と思ってしまいます。
でも、もしかして曲自体の低音が豊かなだけかもしれません。
だまされないように、基準とする曲をいつも持ち歩きましょう。
スマホに入れるなり、USBメモリに入れるなり、オンラインストレージに入れておくなり。
方法は様々です。