音楽鑑賞用としては、今の流行りは断然、完全ワイヤレスイヤホンですよね。
すると、音楽制作をする人は、完全ワイヤレスイヤホンを使って聞かれることを想定します。
どんなスピーカーやヘッドホンでも満点の音作りは不可能です。
だから、どんなスピーカーやヘッドホンでも、80点以上の音を作るようにします。
その際、想定する機器に偏りをもたせるなら、やはり流行りに応じて、ということになりますね。
ただ、制作中というのは観賞用のスピーカーやヘッドホンと違い、モニタースピーカー、モニターヘッドホンというものを使います。
これら定番だけを使っても良いのですが、大抵の場合はこれ以外のスピーカーやヘッドホンも使い始めます。
そのときに大切なのが、スピーカーやヘッドホンの特性をちゃんと把握することです。
モニタースピーカーやモニターヘッドホンは、原音をできるだけ忠実に再現するようにできていますが、そうはいってもメーカーや機種によって特徴や差があります。
これを把握せずに新しいスピーカーやヘッドホンを使うと、制作音源の音調整をすべきなのか、リスニング機器の影響なのかわからなくなります。
じゃあどうすればよいのか。
新しい機材を入れたときのルーティンを決めておくのです。
ルーティンの最初は、エイジングです。
これに関しては、ここでは割愛します。
次が不具合チェックです。
主に、左右と位相、周波数チェックです。
ネット環境があれば、これで大丈夫です。
そして、次に行うのがリファレンスチェックです。
特徴を掴むためには、自分が制作するのに近いジャンルのリファレンス(視聴用音源)を用意しておきます。
できれば、You Tubeなどの圧縮音源ではなく、非圧縮(wav)データが良いと思いますが、なければYou Tubeでも良いと思います。
それよりも大切なのは、毎回必ず同じものを聞く、ということです。
そうすれば、これまでの機器との比較ができるのです。
ちなみに、私は何曲か用意していますが、、、
このあたりを使っています。
ジャズ系は、
これですね。
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リスニング機器は、すぐに聴き比べれば、びっくりするほどその特性が違います。
それを知らずに音作りをすると、迷子になっちゃうので気をつけましょう。