私自身は作家として仕事をしているわけではないので、DAW環境はそんなにお金をかけていません。
スピーカーも、スタジオモニターではあったものの、かなり安いやつでした。
なんとなく、「もうちょっとまともなスピーカーを買おうかな」と思って、これを購入しました。
他機種との比較ですると、抜群のコスパです。
ちなみに、なぜか知りませんが、こういうスピーカーはペアで買うよりも1本を2個購入うしたほうが安いんですよね。
(スピーカーそのものにLRの違いはありません)
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スタジオモニターって何、という人もいると思います。
鑑賞で使うスピーカーと、制作をする人が使うスピーカーは、そもそも目的が違います。
鑑賞用は、音質が高ければ高いほど良い。当たり前ですね。
一方、制作用は、音の良し悪しを判断するために使いますので、悪い音は悪く聞こえてもらわないと困るのです。
録音素材そのままがスピーカーからなる、というのが大切ですし、全体を聞いて重低音がブーストされていても困るわけです。
リスナーは、最終的にはこういうスピーカーで聞くわけではありません。
ただ、リスナーの聞き方は多様です。
車の中で聞くのか、部屋で聞くのか。
スピーカーで聞くのか、イヤホン、ヘッドホンで聞くのか。
ダウンロードしたものを聞くのか、ストリーミングで聞くのか。
これら全てに対して満点の音質というのはありません。
だから、どれで聞いても良い感じになるように制作します。
そして、どのツールで聞く人が多いのかを想定し、制作ではそのツールで聞くと最も良くなるように偏らせます。
クラシックとアイドルソングでは、聞くツールも差が出るのは明白です。
私のいるPOPSでは、やはりBluetoothイヤホンに偏らせることが多くなってきたようです。
実際に、スタジオにはAirPodsあたりがおいてあり、それで検聴することもあります。
巷に流れている音楽は、本当にいろんな工程をクリアして聞こえてくるんです。