今回はKEYについてです。
パソコンで音楽を作ろうと言ってながら、全然パソコンと関係ないことばかりが続いていますが、避けては通れないところなので、、、
目次
KEYについて
KEYは日本語では鍵ですが、音楽的な和訳だと調です。
偶然かもしれませんが、音楽的な意味においても鍵と言っても良い、そのくらい重要です。
で、重要なんですが説明がしにくい、それがKEYなんですよね。
音で感じるものを文章や言葉で説明するのがいかに難しいかを改めて感じます。
で、なんとかKEYについて説明してみたいと思います。
上の動画の音を聞いてみてください。
コードが3つなりますね。それにあわせて起立、礼、着席。
誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
さて、この3つなるコードの2つ目までで動画の再生を止めてみてください。
0:09くらいです。
どう思いますか?
関西人なら
「ここで終わるんかい!」
とツッコみたくなるんじゃないですか?
ここで終わられると、なんか終わった感じがしない。
終われない感じと終われる感じ
なぜそう感じるのでしょうか?
私たちがこれまで起立、礼、着席を何度も聞いてきたから気持ち悪い、と分析するかもしれませんが、実は違います。
実際、うちの子供にこれを聞かせ、2つ目で止めると、不思議そうな顔をします。
経験からくる違和感ではなく、音の響きをもって違和感をおぼえるのです。
それまでになったコードはたった2つ。
たった2つのコードがなっただけなのに、違和感を感じる。
人って不思議な感覚をもっているものですね。
さて、あらためて3つ目まで聞くと、終わった感じがします。
まさに着席にふさわしい。
音楽というのは、実はこの終わった感じなのか、ここでは終われない感じなのか、ということの組み合わせで成り立ちます。
それはコードでもあるし、スケールでもあります。
ちなみに、前回まで話したCメジャースケール、つまりドレミファソラシドを下から順に弾いていって、シで止めてみてください。
またまた「そこで止めるんかい!」とツッコみたくなるでしょう?
これも音楽的には同じ現象、つまりそこで終わって良いのか終われないのかを人が自然に感じ取っているのです。
どの音やコードだと終わってよくて、どの音やコードだと終われないのか。
これを決めるのがKEYです。
あと一歩突っ込むと、その音がなると終われる、その音がKEYです。
Cメジャースケールの場合、ドレミファソラシ、、と駆け上がっていって高いドの音がなったら終わった感じがしますよね。
だから、CメジャースケールのKEYはC(=ド)です。
童謡などシンプルな曲のKEYは、メロディーの最後の音がKEYになっています。
カエルの歌だって、チューリップだって、最後の音がKEYです。
本当は順序が逆で、KEYが決まるから、その音で終わる感じがするのですが、まあそこは細かいところは割愛します。
あとがき
KEYは曲の土台です。
その所以は、曲のが成立する終わった感じ、終われない感じを司るのがKEYだからです。
決してカラオケで音の高さを変えるためにあるものではありません。
(もちろん、そういう使い方「も」できるのですが)
次回は、KEYとスケール、コードの関係を見ていきましょう。