今回は、コードの機能について説明します。
目次
コードの機能??
コードの機能って言うと、これまた堅い感じですよね。
柔らかい表現を使うと、コードの雰囲気です。
ただ、今回説明するのは、コードそのもの雰囲気ではなく、コード進行がある曲の中での雰囲気です。
何言ってるのかさっぱりわからなくても大丈夫です。
説明するうちになんとなくわかってくると思います。
KEY→コード進行→コードの機能
前回までで説明したとおり、曲にはKEYがあります。
KEYが決まったら、使えるコードも決まります。
使えるコードを並び替えてコード進行をつくり、曲にしていくのです。
使えるコードって?
そうです、ダイアトニックコードです。
ダイアトニックコードって7つありますね。
これらのコードを並び替えてコード進行にしたときに、そのコード進行上での機能が働くのです。
例えば、前回までに説明した起立、礼、着席。
これは、コード進行で書けば、
C G C
です。
このとき、Cは終わった感じがします。
言い換えると、落ち着く機能です。
ではGは?
これも書いてきたとおり、ここでとまると「ここでとめるんかい!」とツッコミが入るような雰囲気。
早く次に行きたくなるような機能。
言い換えると、不安定な機能です。
落ち着く、不安定。
こういった雰囲気がコード進行では最も重要です。
ちなみに、次のコード進行を弾いてみましょう。
C F G C
Fが入りましたね。
これを聞いたら、どんな感じがするか。
表現は難しいですが、まあまあ不安定、くらいですかね?
実は、コード進行におけるコードの機能というのは、
- 落ち着く
- まあまあ不安定
- 不安定
この3つで全てです。
すべて!!??
そう、全てです。
世の中にある全ての楽曲のコード進行は、この3つの機能に分類されます。
ダイアトニックコード、それぞれの機能
それでは、具体的にどのコードがどんな機能を持っているのか。
Cは落ち着く、Gは不安定、Fはまあまあ不安定と説明しました。
でも、ダイアトニックコードは、まだ残り4つあります。
ところで、毎回落ち着くとか不安定とか言うのも面倒です。
機能には名前がついているので、ここで覚えてしまいましょう。
- 落ち着く→トニック(T)
- 不安定→ドミナント(D)
- まあまあ不安定→サブドミナント(SD)
今後はこれを使って行きましょう。
そこで、ダイアトニックコードを分類するとこうなります。
- C:T
- Dm:SD
- Em:T
- F:SD
- G:D
- Am:T
- Bdim:D
この機能で起立、礼、着席を書くと、
T D T
ですね。
そのあとに書いた4つのコード進行は、
T SD G T
です。
あとがき
トニック、ドミナントなど、いかにも専門的な言葉が出てきましたね。
でも、なんのことはない、雰囲気を示す用語です。
結局音楽なんで、音を理論や用語でなんとか説明しようとしているだけなんです。
さて、次回はナチュラルサイクルについて触れていきます。