政治には関心が大いにありますが、政治に詳しいわけではありません。
そんな素人の自分から見ても、村上氏が言っているように、政治家が自分の言葉で語っていない、と感じることは多々あります。
ただ、私は「なぜ」そうなるのか、ということを考えたい。
政治家を選ぶのは私たちです。
日本の政治家は国民を表しているのです。
私たちは国家の舵取りをする政治家に何を求めているのでしょうか。
村上氏もインタビューで答えていますが、田中角栄氏や小泉純一郎氏の言葉は、本人の言葉と思わせる雰囲気がありました。
おふたりとも批判されることもありますし、その中には的を得た批判もあります。
しかし、自分の言葉で語ったというところは少なくとも素晴らしい。
あちこちで炎上が起きる今日このごろ、田中氏や小泉氏のような発言が現在の政治家にできるでしょうか?
簡単な言葉で話すと知性が乏しい、難しい言葉で話すと、インテリの見せびらかしと言われる。
政治家も血の通った人間です。
炎上するのが好きな人はいないので、守りに入った無難な発言になる。
文章を読むという行為は、その堅調な例です。
政治家を守りに入らせているのも国民。
政治家を選んでいるのも国民。
政治家と私たちは分けられているわけではありません。
私たち国民の代表が政治家、つまり政治家も国民です。
紙に書いている文章を読むような政治家がよくない、と思うのならば、やはり私たち自身が変わらなければいけません。
揚げ足取りをするような失言やあら捜し。
印象操作たっぷりの報道。
これらを問題視して改善していかなければいけないのです。
それは政治家だけの仕事ではない。
国民全員に与えられた権利、いや義務なのだろうと私は思います。