テレビは普段からあんまり見ないのですが、録画ではそれなりに見ます。
お笑いとか好きなので、録り貯めて一気に見ます。
年始の人気番組、芸能人格付けチェックは、有名な番組なだけに知ってはいたものの、ちゃんと見たことはありませんでした。
今年は、家族が録画していたみたいで、なんとなく見てみましたが、エンターテイメントとしてとても面白い。
テレビ越しでは不可能な「高級牛肉を当てる問題」とかをのぞけば、一応視聴者も一緒に参加できます。
私は音楽関係なのでせめてそちらの方は当てたい、と意気込みましたが、外しました。
半分くらい外したと思うので、単純な当てずっぽうと変わらない勝率ですorz...
ただ、わたしは大衆音楽の方にいるので、大衆がわからない違いはわからなくても良いかな、と思い諦めています。
そもそもがそんなに繊細な人間ではありませんしね。
その違いが分かる人は本当にすごいと思いますよ。
分かる人には分かる違い。
分かる人にしか分からない違い。
そこにどこまでこだわるのかが、芸術に対するこだわりに比例するのでしょう。
一般の方の9割が判別できない違いにこだわるのは、芸術的だとも言えますが、時間も予算も限られた中で音楽制作は進められる(この時点で芸術と呼べるのかはちょっとね・・・)ので、9割の人が判別できる違いの方により多くのコストをかけることになります。
歌ものの音楽制作で最も重点を置くのがボーカルだと言うのも、そんな理由です。
楽器をやってない人が多くを占める中、Aメロのベースがどんなことを弾いているかにフォーカスしている人って少ないでしょう?でも歌はメロディーも歌詞もちゃんと意識されていることが多い。
芸術的な側面って、その道にどっぷりと浸かった人にしかわからない違い質の高さによることが多い。
それってやっぱり素晴らしいです。
一方、大衆音楽はiPhoneからBluetoothイヤホン経由で、移動中に聞き、気に入ったら友人とシェアし、カラオケで盛り上がり、歌番組を見て楽しみ、ライブやコンサートに行って感動する、といった楽しみ方をする人も多い。
その道にどっぷり浸かったアプローチというよりは、幾分表層的ですよね。
でも、POPSってそれがよいところだと思うんです。
良い意味で、軽いノリで聞ける。
つまり、大衆音楽はエンターテイメント要素と芸術的要素が絡みあってるんです。
その聞き方のほとんどを大衆に委ねています。
ストラディバリのバイオリンの音色を判別できなくても、売れるアーティストになる才能がないわけではありません。
「はずしちゃった!」
くらいの気持ちで良いと思いますよ。
負け惜しみじゃありませんよ!!!