ご冥福をお祈り致します。
ポストイット、便利ですよね。
開発の話を聞くと、改めてすごいな、と思います。
接着剤開発においては、より接着力が強い製品を目指して開発をすすめるのが当たり前だと思います。
そんな中で、あえて接着力が弱い製品の需要がある、と発想の転換をできる柔軟さに脱帽です。
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モノやサービスを売るときに、需要があるかどうかを考えるのは定石です。
必要は発明の母、というやつですね。
しかし、必要だと思うものはすでに誰かが開発済みか、既に開発中なことが多い。
情報がものすごいスピードで伝達される時代なので、需要だってすぐに分析できます。
一方、ポストイットはどうかと言えば、開発時点で接着力の弱い製品に対する世間の需要はほとんどなかったのだと思います。
つまりこれは、製品を売り出した後に需要が生まれた、という順番ですね。
これは先に需要があって開発するのよりも数段難しい。
しかもポストイットの場合は、それが接着力の弱いもの、という一見ネガティブに思われがちな製品です。
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人類の利便性追求は限界がありません。
100円ショップに行って「こんな便利なものがあったんだ」と驚いたことは誰しも経験があるでしょう。
(100円ショップは、安さよりもこちらの利点の方が大きいと思うくらいです)
そして、今後は人がまだ気づいていない潜在的な需要をAIが見つけ開発していくのかもしれません。
そうなると、時代は一気に便利になるでしょう。
私は便利なものが大好きなので、のぞましい限りです。
ポストイットを遥かにしのぐような製品がどんどん開発されてほしい、と思います。