NEUTRINO -Neural singing synthesizer-
すごい時代ですね。
簡易的とはいえ、ボカロが無料で使えます。
簡易的なので、このまま製品化は難しいかもしれません。
ただ、デモとして(譜割り確認)は十分です。
デモなら自分で歌っちゃったほうが早いかもしれませんが、自分の歌声聞くのが耐え難く嫌、という人も多い。
詳しい説明は省きますが、全体の作業の流れは、
- DAWでメロを打ち込んでMIDIファイルとしてエクスポート
- 1でエクスポートしたMIDIファイルを譜面作成ソフトにインポート
- 歌詞を入力
- xmlでエクスポート
- NEUTRINOで音声化
- DAWにオーディオとして取り込み
です。
試してみての注意点を書いておきます。
使用する譜面作成ソフト
2で使う譜面作成ソフトは、muse scoreを推奨、と記載あります。
FinaleやSibeliusなどの譜面作成ソフトでも一応可能です。
ただし、muse score以外の譜面作成ソフトの場合は、工程4でエクスポートしたファイルの拡張子がmusicxmlではなくxmlになるので、NEUTRINOフォルダ内のRun.shファイルを書き換えなければいけません。
macならRun.shファイルをテキストエディットで開き、ここを書き換えます。
NEUTRINOによる音声化
次の注意点は、注意点というほどでもありませんが、5の音声化は結構時間かかる&メモリを使います(つまりパソコン全体の動きが悪くなります)。
この工程では、他の作業はもっさりするので、放ったらかしが良いかもしれません。
テンポの引き継ぎ
もう一つ注意点、、、というかこれは解決していませんが、、、
私の場合譜面作成ソフトはSibeliusを使いました。
各工程を経てDAWに取り込んだのですが、テンポが合いません。
これは
- Sibeliusのエクスポート
- NEUTRINOの音声化
のどちらかでテンポ情報が引き継がれていないと推測されます。
エクスポートされたxmlファイルをLogicに直接取り込んでもテンポが引き継がれなかったので、これはSibeliusの方に要因がありそうです。
Sibeliusのテンポ設定は、楽譜冒頭にテンポ記号を記載するだけだと思いますが(プレイバックではちゃんとテンポが反映されています)、やっぱりうまくいきません。
これはおとなしくmuse scoreを使うべきなのか。
普段から使い慣れている譜面作成ソフトを使いたいんですけどね・・
ただ、muse scoreは見た目もスッキリ、クラシック譜面ほどちゃんとした譜面を作りたいわけもない人にとっては良いかもしれません。
ちょっと使ってみようかな、と思っています。
(鍵はコード入力ですね)
◆
いろいろ注意点はあるものの、すばらしいソフトです。
工程も結構多いし、ターミナルは難しそうに見えるので、これをソフトとしてスッキリさせたらよいのでしょうけど、そうなると無料ではとても無理でしょうね。
しばらく使ってみて、またレポートします。