終戦の日は実家ですごしました。
真面目なことにあまり興味がない姉は、「戦争のことって学ばないとダメなの?」ということを平気で質問してきます。
はっきり答えます。
学ばないといけません。
私たちが生きているこの時代は、間違いなく先の大戦とつながっています。
どこか遠い国の昔話ではなく、たった70数年前にこの国を含んだ世界で行われた戦争。
戦争は自然現象ではありません。
人が戦争を引き起こします。
戦争のことを学ばないと、戦争を防ぐためにどうすれば良いのかを考えることすらできません。
終戦時の玉音放送は録音だと姉に教えると、さっさと録音して終戦すれば良かったのに、という浅はかな答えが返ってきます。
当時「終戦」という決断がどれだけ大きな出来事で、そう簡単にはできなかったことなのかをまったく知らなかったらこういう答えになります。
終戦決定に際して、自決した人すらいるのです。
戦争で命を落とすのは、戦闘によるものだけではなく、思想による自決すら多くあったのです。
繰り返しますが、こんなに平和な現代に生きる私たちが普通に生きているだけでは想像できない時代感覚です。
だから学ぶ必要があるのです。
たった70年ちょっと前の話なのに、戦争に向かう空気、熱狂、暴走は想像するのが難しい。
ほとんどの人は戦争がなくなってほしいと思っています。
それでも戦争はこの瞬間にもなくなっていません。
なぜなのか。
明確な答えは永久に出ないと思いますが、一ミリでも答えに近づくためには、戦争のことを学ぶしかないのです。
それによって、人の命が救われるのです。
命が大切だと思う人は、戦争のことを学ぶ必要がある。
これはどこまでも筋の通った論理です。