全然知りませんでした。
情報が、広く多くの人に伝わるという最大のメリットは、こういうことだと思います。
ネットがない時代に、身の回りにこういう症状の人がいて、知識がなかったら、間違いなくトラブルになります。
それは、LGBTもそうだし、発達障害もそうでしょう。
私は基本、大人になったら合法内ならなんでも自由だけど、その分の責任が伴う、と考えるいわゆる自己責任論者です。
しかし、この障害なんかは自己責任ではないわけです。
それが先天的でも後天的でも、そういった方を包摂していくべき社会であってほしいと思います。
みんなが平等に生まれてくるわけないから、平等を目指すのではなく、公平を目指す。
何度も当ブログでは訴えていることです。
さておき、、、
動画内で安部敏樹さんの話が聞き取れない、という件があります。
もちろん、こういう障害がある方に対して話すときに気をつけるのは当然です。
しかし、普段から安倍さんの話し方に問題があるのかというと、そんなことはありません。
むしろ、私は安倍さんの話し方は好きです。論理的でわかりやすい。
だから今回は、あくまでこういう障害がある方に対しての話し方としては、ということです。
話すという行為は日常のありとあらゆる行為の中で、最も回数、頻度が高い行為でしょう。
子供の頃に言葉を話すようになってから、数え切れないほどの言葉を発してきたわけです。
だから、話し方というのは、各々が持っている壮大な癖の塊です。
普段から「早口で聞き取れない」「言葉が難しくてわかりにくい」ということを散々言われてたら、その癖も補正されていくでしょう。
しかしそうでない場合は、たとえ一時的であってもその癖を治すのはかなり困難だと思います。
小籔さんは動画内で、安部さんがなぜこのような話し方になるのかを分析していますが、その分析はちょっと雑過ぎます。
そして、こういったことが巷でも起こったときに、解決が難しいのだと思うのです。
障害のことは理解してもらえた。
ちゃんとゆっくり話そう、と心がけてくれているのはわかる。
でも障害がある方にとってはまだ聞き取りにくい。
これは話者が気遣っていないのではありません。
話者の話し方の癖と、この障害がある方の相性が悪いだけです。
良い悪いの問題ではありません。
話者の気遣いが足りない、という決めつけはまた別の問題を生み出します。
こういう問題に遭遇したら、雑に分析するのではく、指摘されたときに都度気をつける、ということを心がけるのが一番だと思います。
実際に、安部敏樹さんの話し方は1度目よりも2度目の方がより気を遣っているのがわかります。
しかし、それでもまだ聞き取りにくい、となった。
そうか、じゃあもっと話し方を考えないとな、となるわけですが、その順序が最も良いと思うし、それしか方法はありません。