日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

個人でレッスンをするときの準備

楽器やDTMなどのスキルがあがり、誰かに教えても良いレベルになったとき、レッスンでお金を稼ぐのは良いことですよね。

私も音楽教育分野に関わって結構長いです。

 

最初の頃は、何をどう教えて良いかわかりませんでした。

なぜなら、ピアノ以外は習ったことがないからです。

 

楽器習得に関して、独学の方法はまさに千差万別。

取り組む楽曲のレベル関係なく、とにかく好きな曲からやる人。

教則本を使う人。

いきなりストリートやライブに出る人。

 

どんな方法も正解とか間違いとかありません。

結果的にスキルが上がれば、その人にとっては正解だし、やめてしまったら失敗です。

 

人によって違うということは、私が楽器のスキルをあげていった方法が生徒に向くかどうか不明、ということです。

 

最初はこの認識がなくて、なかなか生徒のスキルを上げられませんでした。

無意識に、自分のやってきたことを教えていただけ。

考えてみれば、私は幼少期からピアノを習っていたので、楽器経験が全くない人とスキルアップの経緯が違うのは当然です。

 

じゃあどうすれば良いか。

教則本を使うのです。

 

なんだ、そんなことか、と思うかもしれませんが、教則本を教えるのではなく、使う、というところがポイントです。

 

教則本というのは、著者が研究を重ねて書いたもの、できるだけ多くの人に向けて書いてある場合がほとんどです。

ということは、その順序で教えるのが一般的だということです。

 

楽器教育の場合、座学だけでは不十分だし、動画を見てもわからないことは残ります。

対面レッスンだったら、ここはクリアできます。

もちろん、各チャプターで苦手なところ、得意なところもあると思うので、重点的に取り組むところや、とばし気味でやってよいところなどの調整もできます。

 

全くゼロから教えようとすると、どうしても自分の経験に頼ってしまいます。

私の好きな言葉

「愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶ」

は、教育分野にも言えることですね。