ピアノもギターも、楽器としての認知度はかなり高い。
ピアノは楽器の王様といっても良いくらい、あらゆるジャンルで使われ、音域も広い。
ギターは、男女の差は若干あれど、演奏したことがある人はかなりの数になるはずだ。
自分は、この2つの楽器が弾ける。
先に始めたのはピアノだ。
始めたというより、物心ついたときには習わされていた(決して習ったではない)。
今はどうなのかよく知らないが、昔はピアノレッスンといえばまずクラシックで、バイエル、ブルグミューラー、ツェルニーなんかを習った。
小学生の頃なので、学校が終わったら友達と外で野球やサッカーをして遊びたい。
しかし、自分はピアノレッスンの為遊びに行けないことも多くあった。
厳格な親故、ピアノをやめたいとも言いだせず、結局中学卒業までレッスンを続けることになる。
嫌々やっているので、そのスキルが大きく上がったわけではないものの、さすがに何年間も習っていると、ピアノが弾ける、と堂々と言ってよいレベルには達している。
そんな中、高校に入って出会ったのがギター。
「高校の音楽室で友達が弾いていたのを見て」というどこにでもある理由でギターに関わることになる。
ただ、当時のことを振り返ると、ギターをよく知るまでは、ギターはピアノよりも劣る楽器だ、とみなしていた。
劣るというのはあらゆる面でだ。
音域はもちろんだが、手の制約に関してもピアノはその気になれば10音を同時に出すことも出来るが、ギターは最高6音、しかもコードを押さえる場合の制約はピアノに比するとかなり強い。
楽器構造もそうだ。ギターはチューニングのためにヘッドに付いているペグと呼ばれる弦巻をまわして、チューナーを使って行う。
これに対してピアノは調律師を有料で呼び、専門的な機材を使ってチューニングをする。
チューニング一つとっても、複雑さがまるで違う。
上述したように、合うジャンルもピアノのほうが広い。
しかし、音は理屈ではない。聞いて良いと思うかどうかが全てだ。
高校の教室、アコースティックギターで友達が奏でていたのがこの曲。
洋楽は全く聞いたことがなかった自分は、もちろんエクストリームもギタリストのヌーノも知らない。
しかし、その友達が弾くこの曲のバッキング、「チャッ」という音にはなんとも言えない魅惑的な響きがあった。あの音はピアノではならせない。
友達からアーティスト名とアルバム名を聞いて、CDショップに直行。当時のCDショップは洋楽の取扱が少なかったので、取り寄せ注文になる。
注文したのがこれ。

- アーティスト: Extreme
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 2015/01/20
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届いてすぐにラジカセで聞き始めると、全然自分が想像していたのとは違う、爆音の曲が入っており、「買うCDを間違った!」と思った。
しかし、目当ての曲はちゃんと入っており、一安心する。
同時に、他の曲の爆音ギターにも興味が出てくる。
「なんなんだ、この悪そうな音は・・・」
◆
その後、ピアノに関してもクラシックで習っていたこととは全く違う奏法に出会い、違う鍵盤楽器(オルガン、エレピなど)にも出会うことになる。
全ての楽器をしたことがあるわけではないが、おそらく楽器はどんな楽器でも奥が深い。
それは難しいという意味では決してない。一生続けるに値する魅力がある、という意味だ。
それで生計を立てていくかどうかというのはさておき、何か楽器をやってみてはどうだろうか。
間違いなく人生の彩りがよくなる。