DAW使いで、複数のmacを使っている人は多いと思います。
自宅ではデスクトップ、外出先ではラップトップ、といった具合ですね。
このとき、デスクトップで行った作業の続きをラップトップでするために、プロジェクトデータをラップトップに移動する手間があります。
ただし、これだけなら、プロジェクトデータをクラウド系サービス(ドロップボックスなど)の対象フォルダに移動すれば、同期してくれますね。
でも、同期したいのはプロジェクトデータだけではないはずです。
- プロジェクトテンプレート
- トラックプリセット
- キースイッチの設定
- ソフトシンセのプリセット
これらがすべて複数のmacで自動的に同期されたら、とても便利だと思いませんか?
もしあなたがクラウド系サービスを利用していて、その容量が十分なら、上記すべての自動同期が可能です。
使うのは、シンボリックリンクです。
目次
シンボリックリンクとは
シンボリックリンクは、エイリアスと似ています。
Windowsでいうところの、ショートカットですね。
ただ、エイリアスに比べて、より「本物っぽい」と思ってください。
つまり、まるで本体がそこにあるかのようにパソコンが振る舞ってくれる、というものです。
詳しくはこちらを参照。
DAW(Studio one)の各種ファイルの場所
Studio one(以下S1)のプリセットやテンプレートの置き場所は
/Users/(ユーザー名)/Documents/Studio One
ここです。
ここに
- Installer(プラグインなどのインストーラー)
- Macros(マクロ)
- Presets(各プラグインのプリセットやトラックプリセットなど)
- Songs(楽曲プロジェクト)
- Sound Sets(サンプル)
- templates(プロジェクトテンプレート)
こういったフォルダが格納されているはずです。
これらすべてを複数のmacで自動同期できたら、とても便利ですよね?
最低でも、Macros、Presets、Songsくらいは同期した方が良いと思います。
ここでは、全部を同期するものとしてすすめます。
シンボリックリンクの作成準備
本来は、シンボリックリンク作成のためには、ターミナルを利用しますが、あの画面にアレルギーがある人も多いと思います。
安心してください。
ターミナルを使わくても、シンボリックリンクは作れます。
やりかたは、こちらを参考にしてみてください。
Path Finderはこちら
フォルダの移動とシンボリックリンクの作成
Path Finderのインストールと設定が終わったら(コンテキストメニューで、シンボリックリンクの作成が出るようになったら)、実際にシンボリックリンクを作っていきましょう。
- ドロップボックス対象フォルダに、「Studio One」フォルダごと移動します。
※ドロップボックス内の場所は、お好きなところでどうぞ - 「Studio One」フォルダのコンテキストメニューから、シンボリックリンクを作成
- 作成されたシンボリックリンクを、もともと「Studio One」フォルダがあった場所へ移動
- シンボリック名から「link」をけして「Studio One」というシンボリックリンクにする
- 同期したい2台目のmacで、上記で作ったドロップボックス内の「Studio One」に行き、2と同様シンボリックリンクを作成する
- 5で作ったシンボリックリンクを、2台目のmacの「Studio One」フォルダがある場所に移動
※もともと「Studio One」内にあったデータは、すべてシンボリックリンクの「Studio One」内に移動
これで、「Studio One」フォルダがまるで同じ場所にあるかのようにパソコンに認識させられます。
実体はドロップボックス内にあって同期されています。
注意点と補足
注意点としては
- クラウドに十分に空きがないと、同期できない
- 同期には、サイズによって時間がかかるものもある
といったところでしょうか。
ちなみに、クラウドサービスとしてiCloudドライブを使っており、同期対象に「書類」を含めている場合は、そもそも「Studio One」フォルダが「書類」フォルダの下層にあるので、同期対象です。
これだととても便利ですが、私はDAWに関してはドロップボックス内にデータを置いています。
理由は、2mixなどのデータに共有URLリンクを作成するのが楽だからです。
また、iCloudドライブを使ったDAWデータの同期は、やったことがないので、うまくいくかどうかはわかりません。
※ドロップボックスとシンボリックリンクを使った方法は、私自身が実践しているので、大丈夫だと思います。