日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

DAWソフト〜Logic v.s. Studio One その2

前回の続きです。

 

目次

 

 

Studio One

PreSonus | Studio One日本語ポータルサイト - powered by MI7

PresonusのDAWソフト。

メジャーDAWの中では最も後発ですが、後発の強みを生かして、スリムな機能になっています。

最新verは5.2。 

Studio Oneの良いところ

操作性

DAWは、どのソフトも成熟期に入っていると言って良いと思います。

そのくらい、ほしいと思う機能はなんでもついています。

 

しかし、その分蓄積した、今ではもう使わないような機能もあります。

ソフト開発上、あまり使われない機能を削ることもできないようなので、結果的に機能が煩雑になります。

 

その分、Studio Oneはスリムなっており、スリムになった分を別に充てているような印象です。

 

具体的に、まずトラックへのエフェクトの設置方法。

エフェクトはインサートとセンドリターンの2方式があり、適宜使い分けますが、Studio Oneの場合、右サイドバーに表示されたプラグインエフェクトを、かけたいトラックのインサートスペースにドラッグすればインサート方式に、センドリターンスペースにドラッグすればセンドリターン方式になります。

 

インサートはまだしも、センドリターンをこの方法で設置できるのは素晴らしいですね。

 

また、ほとんどのトラックにかけると思われるEQやコンプを、選択したトラック全てにかけるのも簡単。

一つのトラックでエフェクを設置したら、同じエフェクをかけたいトラックを複数選択した状態で、もとのエフェクトをドラッグするだけです。

 

これは、パラメータを扱った状態でもそれがコピーされるので、ローカットを全てのトラックにかける、なんてことも数秒でできます。 

 オーディオ化

Studio Oneは、オーディオ化は爆速です。

いろんな方法がありますが、その一つとして、ソフトシンセトラックにあるMIDIデータを、あらかじめ作っておいたオーディオトラックにドラッグする、という方法がありあす。

 

直感的だし、オーディオ化後にMIDIを扱いたいときも、ソフトシンセのトラック側にドラッグすれば再編集可能です。

 

すごい仕組みになってますね。

 

ピッチ補正〜Melodyne

ピッチ補正はもはやDAWの必須機能ですが、Studio Oneはピッチ補正専門ソフトであるMelodyneと連携しています。

 

DAW付属のピッチ修正機能よりも一段上の機能があるし、質も素晴らしい。

 

連携とはつまり、Melodyneを通常のプラグインとして使う場合の読み込みの手間がない、ということで、これから解放された喜びはひとしおです。

 

Win/Mac両対応

 

Windows、Mac、どちらにも対応しています。

また、プロジェクトデータをOSまたいでコピーしても、ちゃんと使えます。

これにより、同じStudio Oneを使っている人とデータをやりとりする際に、コンピュータのOSを気にしなくて良くなります。

Studio Oneの悪いところ

クオンタイズ

 

クオンタイズはDAW必須の機能ですが、Studio Oneはクオンタイズで修正される位置が思った位置違うことが多い、とよく言われています。

 

これは、クオンタイズ機能というよりリアルタイムで打ち込みを行ったときのタイミングが、実際よりも少し早めになっているから起こっている、と考えています。

 

困りますが、回避方法はあります。

 

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環境設定画面

ここの数値を扱って、ちょうど良いくらいに設定しましょう。

数値はパソコンのスペックによりますので、自身で確認しながらやりましょう。
 

MIDIキーボード設定

 

他のDAWは、簡易的なMIDIキーボードならばつないだだけで使えるようになります。

Studio Oneは、ちゃんと設定しないと、音すら出ません。

MIDIキーボードを頻繁に変える人はあまりいないと思うので、最初に設定すればよいだけですが、面倒といえば面倒。

 

さらに、複数のMIDI機器をつないだとき認識エラーが起きやすいのも、ここの問題かな、と思っています。

 

テイクの扱い

 

テイクもDAW必須の機能ですが、Studio Oneではこれをレイヤーという呼び名で管理しています。

 

しかし、この概念がちょっとわかりにくい。

普通にテイク1、テイク2、・・・とあって、その中からコンピングする、というシンプルな設計であればよいのに、現在採用中のテイクはレイヤー1ではなく、あくまで2テイク目からレイヤーの番号は振られます。

 

ちょっと面倒に感じます・・・ 

譜面作成は別売り

 

メジャーDAWは、譜面作成機能もついてますが、Studio Oneでの譜面作成は別売りです。

 

譜面作成ソフトはFinaleやSibeliusなど専門ソフトがあり、DAW付属の譜面作成機能はこれらには及びませんでした。

あくまで、おまけです。

 

で、Studio Oneは譜面作成専門のソフト開発にも手を出し(Notion)、DAWから切り離し、連携させるという道を選んだのだと思います。

Melodyne連携と同じく、専門機能を持つソフトと連携させる、という方法ですね。

 

POPSでは譜面を一切使わないという人もいますから、これは一概に悪いところとは言えないかもしれません。

 

 

いかがだったでしょうか。

 

DAWのおすすめは、と聞かれることが多いのですが、前回から書いてきたように、各々のソフトに良いところ悪いところがあって、何を重視するのかが人によって違うので、一概にオススメは言えない、ということです。

 

ただ一方、どのソフトを選んでも、今回取り上げた2つのソフトを含めたメジャーDAWなら、大きな後悔はしないだろう、と思います。

ロゴのかっこよさで選んだって良いくらいです。

 

善は急げです。

音楽制作に興味がある人は、とにかくさっさと買いましょう。