このブログも、再開してからしばらく経つ。
いくつか目的が無いわけでもないが、一番の目的は、自分自身を見つめなおすためだ。
言葉、文章、各々の特徴
言葉でのコミュニケーションと違って、文章を書くのは、その場では一方的だ。
だから、コミュニケーションという面だけで考えると、言葉の方がスムーズだし、伝わることももしかして多いのかもしれない。
しかし、一方的、つまり相手がいないということにはプラスの面もある。
それは、相手のリアクションなく最後まで書き切ることになるので、冷静になれるということ、だ。
言葉は感情がもろに影響する
人は感情の生き物だ。
自分の意見や主張に対して反論されたら、それに対しての反論をしたくなることはごく自然だろう。
しかし、そこに感情が介入してくると、冷静さを失い、結果論理的でなくなる。
また、意見の出しあいのつもりが、いつのまにか口喧嘩になり、口論でどちらが勝つか、というゲームになってしまっている状況も目にすることが多々ある。
言葉でのコミュニケーションは、一連の流れにのって行われるので、普段人の意見をちゃんと最後まで聞こう、と思っていても、その場で感情的になってしまい、あまり考えずに反論してしまうことも多い。
文章は冷静さを保ちやすい
一方文章はどうかというと、その場でやりとりをしているわけではないので、言葉に比べればずっと冷静になりやすい。
それに、文章として残るので、アウトプットする前に再読可能で、あまり非論理的なことを書かないように気をつけることができる。
そもそも、言語においては、口語よりも文語の方が文法的な制限が厳しい。
したがって、ふだん言葉で伝えていることを文章にするだけで、いかに普段の言葉や用語がちぐはぐなのかが露呈する。
言葉と文章を比べて、文章の方が上だ、と主張しているわけではない。
言葉の方が良い場面もたくさんある。
しかし、日常生活の中で、文章を書くことを仕事にしている人でも無い限り、言葉にした文字数と文章にした文字数は、圧倒的に言葉にした文字数の方が上回っているのではないだろうか。
だとすれば、そのバランスをとるために、普段から文章を書こう、と心がけているくらいで調度良いと思う。
ブログにおいては、1000~2000文字が読みやすく調度よい、と聞くが、そのくらいの文字数なんて、言葉にしてしまうと、1分前後だろう。
ブログは、相当入力が早くないと、そんなに短い時間では書ききれない。
そのたどたどしさが、冷静さを保つのに役立っていると思う。
本の読み方も変わる
少しだけ加えて書くと、プロの文章を読んだ時の感動も大きくなる。
いかにプロの文章がよく書けているかは、自分で書いてみないと気づかないものだ。
実際にブログを書くようになって、本の読み方も少し変わった。
もちろん、良い方に。