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今日はこのニュースを取り上げる。
あまり本文を詳しく読んでいないが、こういった類の記事はたまにみかける。
タバコで言えば、宮崎駿監督作品の「風立ちぬ」において、喫煙シーンが多すぎという指摘があったようだ。
また、タバコに限らなければ、最近話題のベッキーに関して、不倫発覚後のテレビ出演に苦情が殺到、その中に、「子供の教育に良くない」というものがあったそうだ。
子供は、本当に真似するのか
この本文中にもあるが、こういったことが言われるときには、いつも「本当にそういう統計とか科学的根拠はあるの?」と思ってしまう。
確かに、映画の中で輝いている俳優が、これみよがしにタバコを吸っていたら、それに憧れてタバコを吸う若者がいる、というのは理解できなくもない。
しかし、子供ってそんなに単純なのだろうか。
そんなこと言い始めたら、規制しなくてはいけない映画やTV番組はやまほどあるだろう。
まず、子供が憧れるのは、映画俳優だけではない。
一流のお笑い芸人にだって憧れるだろう。
そして、一流のお笑い芸人がバラエティー番組の中で、時に暴力的な行為も「ネタ」としてする。
ツッコミは、相手をたたく行為が多い。
これをみた子どもたちの中で、この芸人にあこがれている人は、暴力的になるのだろうか。
テレビや映画、漫画、アニメなどは、子供だってフィクションと思って見ている。大人がそうなように。
子供を単純な生き物とみなすのもほどほどにしてほしいものだ。
当事者でない人の無駄な気遣い
子どもに限らない。
お笑いグループ、森三中の大島さん、出産シーンをネタにした時も、同種の批判があった。
森三中・大島美幸の出産シーンをテレビで放送!批判の意見が続出!? | Marble[マーブル]
こんなこと言い出したら、本当にきりがない。
交通事故で大切な人を亡くした人を気遣って、世界から車をなくすのか。
上記リンク先にもあるが、五体不満足で有名な乙武さんを気遣って、健常者が元気に活動しているシーンの自粛するのか。
そんな状況にある当事者ではなく、当事者のことを思いやっている、という勘違いがはっきり言って不気味だ。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんがおっしゃるところの「マイノリティー憑依」であろう。
今回は、子供が対象なのでマイノリティーではないが、考え方の原理は同じだ。
子供のことを気遣っている気になっている。
こういった人たちは、ぜひ気をつけていただきたい。
子供のことがわかっている、と思ったまま子供と接していると、自然に上から目線になる。
年が上というだけで、上から目線になるのは頂けない。
ちなみに、規制すべきものも当然ある。
例えば、人が殺されるようなシーンがあまりにも残虐で、トラウマになる、ということはあるが、これは科学的に証明ができているから、当然規制の対象にするべきだ。