差し入れは、相手に対するマナーだと思っていた、
改めて辞書で調べてみる。
【差し入れ】 ① 拘置留置されている者に,外部から食べ物や必要な品物を届けること。また,そのもの。 ② ねぎらいのために飲食物を届けること。また,そのもの。「上司から―の弁当が来た」
まあ、大体思った感じの意味だ。
しかし、最近差し入れが行き過ぎていると思うことがある。
ステージに結構な回数立つ身としては、差し入れは当然嬉しい。
気持ちも嬉しいし、空腹時は現実的に役立つ。
差し入れをされるのは当たり前と思ったことは無い。
あくまでそれは差し入れをしてくれる人の好意によるものだ。
しかし、なぜか差し入れをしてくれる方が、当然差し入れすべき、と思っていることがあるのだ。
それの何が悪いのか、と思うのかもしれないが、結構困ることもある。
それは、差し入れを持ってきていない人が肩身の狭い思いをしてしまうことだ。
繰り返すが、差し入れはもらったら嬉しい。だから頂く時は感謝の意を伝える。
するとそれを見ている人の一部が翌回には差し入れをする。
こうやって差し入れをするのが当たり前の空気が醸成され、差し入れをしない人が失礼な人、になっている。
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差し入れも含めて、人にモノをプレゼントするのは、殆どの場合双方が嬉しい。
しかし、それには適切な量や額、頻度というものがあるだろう。
会う度に何かをプレゼントする友達がいたら、最初は嬉しいかもしれないが、次第に重くなってこないだろうか。
そこまで親しいわけでもない人から、何万円もするプレゼントをもらったら、嬉しい半面「お返しに困る」ということはないだろうか。
自分の場合は、それをもらうタイミングは音楽ライブのときが多い。
当たり前だが、お客さんは既にチケット代という形態で自分達にお金を払っている。
それにプラスで差し入れをするのは、繰り返しになるが義務では無い。
どこかに旅行に行ってきたから、そこのお土産で、とか、ツアーが続いているので栄養剤を、といった理由があれば別に良い。
また、理由がなくても適切な頻度、額、量ならば良いだろう。
しかし、それらが崩れるとせっかくの差し入れは双方の為にならないものになってしまう。
そして、ここが重要なのだが、頂く方はこれをかなり指摘しづらい。
頂いている、という意識が、指摘する大きな壁になる。
だから、こういったブログに書こうと思った次第だ。
思い当たる節がある方は、ぜひ気をつけて見て頂きたい。