タイトルがそのままだが、本当にそう思う。
健康意識が高い人というのが若干苦手だ。
それは、まるで健康をわかりきっているような印象を受けるから。
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医師というのはどの国に行ってもステータスも給料も高い職業だ。
なぜなら、なるのに高い能力を求められるから。
なぜ高い能力が求められるのか。
それは、ヒトのカラダを理解することがとてもとても難しいからだ。
これだけテクノロジーが発達した現代で、医療に関しても比較でいえば目覚ましい発展を遂げているにも関わらず、意外に身近な病気は治らない。
癌やエイズといった有名な病気はもちろん、風邪、水虫、花粉症といった病気だって治らない。
昔聞いた話だが、肝臓を一つ作るためには、関東平野の数倍の広さの工場を数年間稼働させる必要があるらしい。
脳となると、その比ではないだろう。
要するに、繰り返すが、ヒトのカラダはムズカシイのだ。
健康意識が高い人の一部は、こういった運動をしたほうが健康によい、こういった食事をとれば健康によい、という言葉を口にする。
しかし、そう単純にいかないのがヒトのカラダだ。
ジョギングだって、一昔前までは健康に良いに決まっている、といった風潮だったが、今は、人によっては膝を痛めるので、ウォーキングにしたほうがよい、と言われる。
食事に至っては、言う人によって全然違う。
カロリーを抑えた方がよいという人もいれば、糖質を制限したほうがよいと主張する人もいる。
実際のところはわからないのだ。
こういうときに有用なのは、統計だ。
統計は、そこにどんなロジックがあるかわからなくても構わない。
いや、構わないことはないかもしれないが、少なくとも後から考えても良い。
逆にどんなにロジカルに言われたことでも、統計に表れていないことは信用しにくい。
自分は糖質制限をして、10キロ以上の減量に成功した。
数ある減量方法の中から糖質制限を選んだのは、自分なりに学習し、そのメカニズムを知ったからというのもあるが、最終的な決め手は統計だった。
統計結果というのは、100%や0%ということはまずない。
つまり、例外やあてはまらないこともあるということになることも示してくれるのが統計だ。
だから、自分が糖質制限で減量に成功したからと言って、人にこぞって勧めたりはしないし、できない。
実際に、自分とまったく同じ方法で糖質制限をしたのにほとんどやせなかった人もいる。
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冒頭の記事に大賛成だ。
健康のための絶対的に正しい知識というのはそうそうない。
自分のカラダと素直につきあっていくしかないだろう。
www.famo-seca.club
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