堂々と自慢しちゃいます。
私は寝るのが嫌いで、寝るのが得意です。
は?と思うかもしれないので、補足を。
「寝るのが嫌い」というのは、健康を維持する以上の睡眠が嫌いという意味です。
時々、寝るのが大好きって言う人に出会いますが、まったく理解できません。
健康を維持する以上の睡眠は、なんにも生みません。
「無」です。
一方、寝るのは得意です。
夜布団に入って(私は昔から一貫して布団派です)眠るまでの時間はおよそ30秒以内です。長くても1分はかかりません。短いと、数秒です。
また、飛行機に乗っても離陸の時にはすでに寝ていて、眠りから覚めるといつも着陸しています。出発空港か到着空港か一瞬わからなくて、その結果いつも到着空港ですね。
空からの景色を見られなくて損した気になります。
電車でも、空いている時は座りますが、扉が閉まるまでに眠っていることも多い。
さて、前置きが長くなりましが、冒頭の記事について。
睡眠に関しては、何時間が良いという記事を年間10本以上見る気がします。
あるときは、1.5時間の倍数が良い、あるときは9時間は必要、そしてあるときは今回のように5時間でも大丈夫、といった具合ですね。
どれもしっかりとした根拠があったり、研究結果があったりするのでしょうから、逆に言えばそのくらい人の身体は複雑で難しいということでしょう。
1時間あたりの睡眠の質が50点だった場合、7時間×50点で満足度は350ということになります。一方、睡眠の質が70点だったとしたらどうでしょう。5時間睡眠でも、同じ満足度が得られるわけです。
記事からの抜粋、というより、記事で紹介されている著書からの抜粋の抜粋です。
これを読んで、なるほどそうか、と思う人っていますか。
理屈は通っているし、式も正しいです。
しかし、睡眠の「質」ってそう簡単に点数にできません。
朝起きたときに、その日の睡眠に点数をつけられますか?
ちなみに、私は毎日100点と思っていますが、それだって実際のところはわかりません。
睡眠の質が大切ということは誰でも知っています。
質と時間は切り離して考えなくてはいけないことはなんとなくわかります。
それをわかり易く説明したのが上の文章だと思いますが、それにしたって大雑把過ぎませんか。
◆
指紋は犯罪の証拠になるくらい、ひとりひとり違うのが常識中の常識です。
どんなことをしたら質の良い睡眠がとれるか、そもそもどうやったら健康になれるかということだって、指紋と同じくらい、いや指紋よりも、人によって違うのが当たり前だと思います。
もちろん、そこには大まかな傾向はあるでしょう。
しかし、ある程度の年齢になれば、自分自身で自分の身体を理解しようとする行為そのものが大切なのではないでしょうか。
それは、健康関連の書籍やサイトを閲覧して、自分の身体を知った気になることよりもずっとずっと大切なことだと考えます。