日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

目的達成のためには、手段を選ばない?

録画して見ているバラエティー番組の一つに探偵ナイトスクープがあります。

とにかく面白いし、MCがまっちゃんになって、より好きになりました。

 

録画していたものを昨夜みたのですが、その中に

 

「息子が通うキックボクシングジムのトレーナーの言葉遣いが悪すぎるからどうにかしてほしい」

 

というものがありました。

言葉遣いが荒くなるのは、トレーニング中に鼓舞するためです。

普段の言葉遣いは問題ないようです。

 

依頼者は、ジムに通う子の母親ですが、母親自身もトレーニング中にそういった言葉で鼓舞されてどう思うか、また他のジム生がそういう言葉を現状どう思っているのか、ということを探っていました。

 

言葉は汚いけど、より頑張れる、自分たちへの愛が故だ、という感想でした。

 

私は、バラエティー番組とはいえ、こういうのはいかがなものかと思います。

 

今通っているジム生に意見を聞いたところで、それを受け入れている人しか残ってないんだから、一般的な意見とは言えません。

それが嫌でやめた人もいるでしょうし、今でも心の傷になっている人だっているかもしれない。

 

それから、こういうことを言うと「嫌なら別のジムに行けば良い」という意見が出ますが、それもちょっと違うかな、と。

 

そこに来ているジム生が満足しているからそれで良いのだ、という考えは、体罰が当たり前だった時代を肯定しているのと同じです。

あの時代だって、体罰によって私は心身ともに鍛えられている、という人だらけだったわけです。

 

もちろん、体罰は当時から法律上禁止されていたので、この件とは罪の重さが違いますが、捉え方として「そこにいる人が良いからOK」というのが危険だということです。

加えて、今回の依頼者は母親、つまり汚い言葉を言われているのは子供ですよ。

 

口汚い言葉を使わずとも鼓舞することは可能だし、そういうジムから優秀な選手を輩出しているところだってあります。

そういうところは、どうやって鼓舞しているのか、という研究が足りないだけではないでしょうか。

「いろいろあるけど、私はこのやり方でいく」

という言うと聞こえは良いですが、時代の変化に目をつぶり、世間の声に耳を塞いでいるだけだと感じます。

 

 

トレーナーは、こんかいの依頼とはまったく別の動画で

「社会に出ても役立つ人材育成をしたい」

と語っていました。

 

目的達成のためには、口汚い言葉を使っても構わない、という態度を肯定する人材は、これからの社会に役立つ人材になり得るのでしょうか。

 

バラエティー番組にこんなに真面目に突っ込まなくても良いのかもしれませんが、バラエティー番組だからこそ、こういうところには気をつけてほしいな、と思います。