アニメはほとんど見ません。
嫌いとかではなく、見る機会があまりないのです。
時間があるときは活字の本の方に流れていってしまいます。
そんな私でも、スタジオジブリの作品は好きです。
話に奥行きがあって、考えさせられる物語が多い。
安直な結論がない作品が多いですね。
また、子供の時みて感じたことと、今見て感じることが違うのも面白いところでしょう。
子供には子供の、大人には大人の楽しみ方ができます。
登場するキャラクターや動物も魅力的です。
ナウシカと王蟲、シータとパズー、メイとサツキにトトロ、キキとジジにトンボなど。
ちなみに、最も好きな作品は風の谷のナウシカ。
今見ても、作品の意図するところがわからない場面があります。
そのくらい奥が深い。
設定は、いわゆる第三次世界大戦後の話で堅くなりそうですが、アニメーションという表現方法がそれを和らげてくれているように感じます。
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私の知り合いには結構関西人がいます。
関西って良い意味で日本っぽくないと思います。
一般的なイメージでは日本人=シャイですが、関西人に至ってはそうとも言えません。
もちろんシャイな関西人もいるし、シャイじゃない非関西人もいるでしょうが、あくまで一般的なイメージです。
そして一般的なイメージは、おおよそ事実とそう遠くもないものです。
シャイではないところは、私が関西人に好感を抱くところで、だからなのか関西人の知り合いも、まあまあ多い。
しかし、それはどうかなぁ、と思うところもあります。
それは、なにかと「オチ」を求めるところです。
ある話題を切り出してなんとなく終わると、すかさず「で、オチは?」と聞かれます。
別にオチがなくても会話は成り立つんですけど、それが許せないというわけです。
確かにオチがあったほうが良いかもしれませんが、かといって強要されるほどのものでもない。
で、関西人の知り合いの1人が、ジブリ作品をあまり好んで見ない、というのです。
そんなの人の主観なので別に構いませんが、理由がこれまた「オチがない」なんです。
物語においては、オチがあることが絶対善とは言えません。オチがないというところが良さという作品も多く、ジブリ作品もそれに分類されるのかもしれません。
「こないだ見た映画なんかな、最初にいきなりサソリがアップで出てくんねん。
でな、カメラがグーーっと引いていくと、向こうから車が走ってきて、そのサソリをぶっちーーんとつぶしてまうんや。たまらんやろ!?やっぱ映画はこれやで!」
いやぁ、まあね、、そういう映画もそれはそれで面白いと思います。
しかし、それくらいのオチをジブリも用意しないと、というのはどうでしょう。
オチのない美学もあって良いと思いませんか?