いまだにこれが議論になるというのも不思議です。
まず、夫婦別姓に反対の人の意見で多いのは、家族観の崩壊。
姓を別にするだけで本当に家族って崩壊するんですか?
韓国、中国、スペイン、サウジアラビア、オランダ、スウェーデン.
これらの国は夫婦別姓です。
もちろんアメリカを始めとして夫婦同姓の国もたくさんあります。
で、夫婦同姓と別姓で、どのくらい家族の崩壊度が違うのか、というデータがほしいところですね。
といっても、崩壊度なんて数値にならないからそんなデータはあるはずもありませんが。
ちなみに、それを離婚率で測るのは色々と問題がありそうです・・・
そしてもう一つ、この問題は同性vs別姓ではないんです。
選択的夫婦別姓vs同姓、つまり、どちらでも良いか同姓でないといけないか、です。
そんなに同姓が良ければ、同姓にすれば良いだけの話です。選択的夫婦別姓すら認めないというのは、自分だけでなく赤の他人にもその考え方を強要するということに他なりません。世界には別姓の国がたくさんある、つまりその考え方は決して非常識ではないもののはずなのに、です。
そもそも、男性のみなさんもよく考えてみましょう。
サラリーマンや自営業などで一家を養っている男性で、結婚によって姓が変わるということを想像してみると、それはそれは面倒そうです。
名刺も銀行口座や家、車の名義も変更しなければいけません。診察券とかもそうですし、運転免許も当然です。
書面的なものだけでなく、仕事上での取引先にも全て連絡しないといけません。
できないことではありませんが、この手間をかける理由が、家族崩壊につながるから、というだけで納得いきますか?私は全然納得いきません。
そしていまは女性も当然のように働きます。結婚する夫婦はほとんどが共働きです。
働いていなくても姓が変わるというのは大変ですが、働いているとその大変さは一気に増えます。それを女性だけに強いるというのは、明らかに不平等です。
これだけ成熟した社会を形成している日本で、いまだにこんな不平等がまかり通ってるなんて、違和感しかありません。
憲法に照らし合わせると、
とあるように、女性は全員現行制度を違憲としているわけですね。
日本の男女比と、判事15人の男女比が全然違うので、姓の問題のような男女に関わる問題については、判事の男女比にも気をかけないと、中身のない判決になります。
なんども書きますが、自分が同姓がよければそうすれば良いだけじゃないですか。
なんで他人にもそれを求めたいのかさっぱり理解できません。