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これは本当に驚きのニュースです。
なぜこんなことになるのかさっぱりわかりません。
高校の授業が暗記中心になっているのは問題だとして、約半分にする精選案を発表した
私は学生時代、地理歴史公民といった社会の授業が大嫌いでした。
それはここで指摘されている通り、暗記ばかりだからです。そこに何の面白さもありませんでした。
実際の歴史上の役割や意味が大きくないなどとして削るとしています。
初等教育においては、何が将来役に立つかどうかなんて、学んでいる本人にはわかりません。そして実際に「役に立つ」と教わったにも関わらず、大人になって全く使っていないことも多々あります。
中学受験に出てくる問題は基本小学校で習うことのみですが、そのテストで満点をとれる社会人はどれだけいるのでしょうか。
かといって、役に立つかどうかわからないから、なんにも教えなくてよい、という意味ではありません。
生きていく上で、何かを学ぶというのは必須です。だから初等教育においては、役に立つかどうかではなく、何かを学ぶ、という行為自体を身につけることが最も大切です。
何かを学ぶ、という行為が面白くない、嫌なこと、という風に根付いてしまうのが最もよくない。しかしそういう風潮はあります。勉強=嫌なこと、ですね。
しかし、考えてみればゲームのルールだってスポーツに勝つ戦略を考えることだって学ぶことに他なりません。こういうことに関しては、率先して学ぶ子供は多い。
なぜ学校の勉強=嫌なことになってしまっているのか、それは面白さが足りないからです。
つまり、大人の理論で「役に立つ」ことの方が「面白さ」より優先されているわけです。
私が日本史や世界史が面白いと感じたのは、司馬遼太郎氏の竜馬がゆくを読んでからでした。
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こういった歴史小説は事実とは異なる、ということも知っています。
しかし、そういう人物がいて、歴史があって、ということは大枠で見れば正しい。
そして、小学校で習った歴の授業よりも、何倍も面白かったです。
坂本龍馬に関しては、福山雅治さんが主演した大河ドラマ「龍馬伝」も、視聴率低迷のこの時代に大きな話題になりました。
いかに坂本龍馬が魅力あふれる人間なのか、ということを示しているとも言えます。
これだけ愛されている人物を、役に立つかどうかという基準で削ってしまうという発想がなんとも情けない、と感じます。