
30日でドラマーになる! (DVD付) (リズム&ドラム・マガジン)
- 作者: 染川良成
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2017/12/16
- メディア: ムック
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30日でドラマーにはなれません!
・・・とまあ頑固親父なことを言う必要もなく、そんなことは誰でもわかっているはずです。
何かを学ぶ時って、最初が結構肝心だと思います。特に音楽の場合、「カッコよさ」に魅了されて始める人も多いので、カッコよくなる兆しが全く見えなかったら続けるのが困難です。
カッコよさって色々あると思いますが、その多くは見た目です。
昨今のDAWソフトを使えば、カッコよい音、正しい音なんていとも簡単に出せます。しかし、少なくとも演者でそれで満足という人はあまりいないでしょう。
そこには、見た目の要素がまったくないからです。
これを逆手にとれば、見た目を最重要視するのがよい、ということになりますが、私は実際にそう思います。
例えばドラマーならば、楽器屋さんにいってドラムセットに座ってみて、見よう見まねでスティックを持って構えてみる(叩かなくてもよい)。
で、それを友人にスマホで撮ってもらいます。店員でも良いですけど、ちょと恥ずかしいかもしれませんね。
ドラマーに憧れる人ならば、その自分の写真をみて必ずニヤけるはずです。そのナルシスト感が、練習の後押しをしてくれることは間違いありません。
これは他の楽器も同様で、ギターやベースなんかその典型です。友達の家でも良いので、一度構えてみたら、結構イケてるはずです。
冒頭で紹介した本、タイトルが30日でドラマーになる、ですが、まずその日にドラマーになった気分になる、ということが非常に大切だと思います。
これはプロの世界に入っても同じことで、俺って今結構イケてるんじゃないの!?という気持ちはみんな持っています。
誰かが言っていました。
ミュージシャンは、ステージの下では自分は世界一ヘタクソだと思え。ステージ上では自分が世界一カッコイイと思え。
本当にそのとおりだと思います。
◆
これは音楽に限らずですが、何かを学ぶときの方法論は正直出尽くしている感があります。
ドラムだって、毎日真剣に練習すれば、かなり上達するのは誰もがわかっています。
しかし、それが継続できないのが人の性で、上達の方法論を探るよりも、継続の方法を探る方が実は効果的なのかもしれませんね。