今日は完全にギターの弾き方動画です。
ギターのバッキング、3連カッティングというやつありますね。
カッティングなのでファンクで多用しますが、POPSにおいてもちょっとしたアクセントで入っているとかっこいい。
入れすぎるとひけらかしになります。
ストロークはダウンとアップ、つまり2アクションの繰り返しが基本です。
だから2拍や4拍は比較的理解しやすいですよね。
一方、3連となるとアップとダウンが逆になります。
バッキングは同じことを繰り返すなかで飾りのコードや音、リズムを足していくという構造ですが、3連だと、繰り返そうにもストロークが反対になるので困ります。
で、どうするかというと、一瞬待つわけです。
いつ待つのか。
これに2パターンあります。
- A:3連の終わった後
- B:3連に入る前
です。
同じテンポ、同じバッキングで2パターンの動画を御覧ください
※どちらもリズムがちょっとあまいです、すいません・・・
A:3連の終わった後待つパターン
このパターンは、3連にダウンから入っているパターンです。
ダウンから入って3連、その後アップ状態で一瞬待っています。
続いて
B:3連に入る前に待つパターン。
1つ目の逆で、このパターンは3連にアップから入っているパターンです。
ダウン状態で一瞬待つ、その後アップから入って3連です。
これらはどちらが正解というわけではなく、どちらもできたほうが良いでしょう。
また、この演奏では3拍目に3連を入れていますが、入れる箇所やバッキングパターンによっては、どちらか片方でないと成立しないものもあります。
どちらも成立する場合においては、どちらを選ぶべきでしょうか。
肌感覚ですが、よく見るのはAな気がします。
Aの良い点は、3連に入るダウンストロークが表拍なので、入り口のリズムがズレにくいということです。
裏拍が重要、というのは確かですが、裏拍は、表拍がちゃんとできた状態で、プラス裏拍「も」重要、ということです。表拍は当たり前ですが、めちゃめちゃ重要です。
ではBの利点は。
私は、3連のカッティングが終わった直後のストロークがダウンになるので、カッティングによるブラッシングの音とコードの音のダイナミクスが付けやすい点だと思います。
ジョンメイヤーを教えたことで有名なトモ藤田さんの曲「Just Funky」では、素晴らしいグルーブのカッティングを堪能できますが、冒頭部からガンガン入ってくる3連カッティングのほとんどはBパターンです。
多分ですが、このカッティングをAパターンにしたら、だいぶ印象が変わるのだと思います。
そのパターンを自分で弾いてみて動画で見せたかったのですが・・・弾けませんね。
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3連カッティングはかっこいいのですが、早すぎてよくわからない、という声を時々耳にします。
私自身も、ネットが無い頃にはその仕組がよくわかっていませんでした。
誰かの何かの参考になれば、と思います。