日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

ミュージシャンのための確定申告〜その1〜

私の周りには、音楽で人生を設計していきたいという夢を持った人がわんさかいます。

そういう人はアルバイトでとりあえず生計をたてますが、だんだんと音楽での収入があがっていき、もらえるギャラとかでギリギリ生計をたてていけるようになったら、バイトを辞めます。

 

バイトを辞めて、自分のギャラで生活していく、それはもう立派な個人事業主です。名前は堅いですが、誰も雇っていなくても、たった一人の個人事業なんです。

 

こうなると、やらないといけないのが確定申告なんですが、アルバイトを辞める時や、その前の学校教育では、「確定申告ちゃんとしなさいよ」って教えてくれません。

でも、やらなかったら脱税で、立派な違法行為です。

(義務教育でも教えるべきですよね!)

 

だから、今回は確定申告を説明します。

ちなみに、タイトルは「ミュージシャンのための」ってなってますが、どこかに雇われてない人は全員同じです。

 目次

 

確定申告してなかったら、いつか困る

まず、確定申告は本当にやらないといけないのか、というそもそも論。

繰り返しますが、やらないといけません。

やり方がわからないとか、面倒だから、とかいう問題じゃなく、やらないといけません。諦めましょう。

 

ここでよく来る質問が、「収入が低いから、確定申告やったって結局払う税金はないので同じことじゃないの?」というもの。

 

確定申告は所得税を納めるためにあります。

で、所得税は所得(所得=収入-経費)によって決まるから、所得がすごく低いと所得税も発生しないことになります。

所得税が発生しないなら、確定申告する意味ないじゃん、ということですね。

 

でも、それでも確定申告はしましょう。

個人事業主にとって、収入や所得を公的に証明できるもっとも強い証明書が確定申告書の控えなんです。

収入や所得がない、少ない、ということの証明にもなるのです。

 

実際、コロナ支援の一環で現在申請受付中の持続化給付金は、個人事業主で最高100万円もらえますが、申請には確定申告書の控えが必ず必要です。

確定申告はいつするのか

個人事業主は、1/1~12/31を1年のくくりとして、その分の確定申告を翌年の3/15日あたりまでに提出します。

12/31を超えないと、その年1年分の収入や経費、控除(これは後に説明します)が「確定」しないからです。

※昨年分の確定申告書は、今年の3/15までに提出しなくてはいけなかったんですが、今年はコロナ騒ぎで、提出期限を延長しており、今でも受け付けています。

確定申告書はどこで作成するのか

自宅以外か、自宅です。

自宅以外

自宅以外でするのは、誰かに手伝ってもらう場合です。

提出時期(2月、3月くらい)になったら、役所や税務署に作成コーナーが設けられ、税務署員など詳しい人に質問しながらやります。

自宅

手伝いは不要、という人は自宅で。

で、自宅でのやり方もいくつかあります。

会計ソフトを使う方法

freeeやMoneyForwardなど、会計ソフトを使えば、確定申告書が作れます。

さらにそのあと、そのままオンラインで電子申告するパターンと、プリントアウトして郵送するパターンとあります。

やりやすい方法だったらどちらでも良いですが、慣れれば圧倒的に電子申告が楽です。

国税庁の納税システムe-Taxを使う方法

これもさらに2つあって、e-Taxのサイト上で作成する方法(e-Tax web)と、e-Taxのソフトをパソコンにインストールして使う方法があります。

(インストールはwindows版しかありません・・・why??)

e-Taxをつかったどちらの方法でも、会計ソフトを使う場合同様、そのまま電子申告かプリントアウトして郵送か選べます。

 

ちなみに、やりかたがあまりわからないから知り合いに手伝ってもらおう、とはいかないのが確定申告書の作成です。

なぜか?

だって、いくら親しくても自分の1年の収入を知られるのはちょっと嫌でしょ?

給料明細見られることに対する抵抗感の拡大版です。

 

さて、明日は「把握しないといけない数字」を解説します。

よく聞く「経費」やみんなが嫌いなワード「源泉徴収」も説明します。