私は野球にはほとんど興味がありません。
だから、野球をよく知りません。
よく知らない人間は意見するな、と言われたらそれまでですが、中にいない人間だからこそ冷静に見れる、ということがあります。
社内では常識、世間では非常識、と思うことっていっぱいあるでしょう?
繰り返しますが、私は野球にほとんど関わっていないから、純粋に「なんで?」と思うことを発想できるのです。
(厳密に言えば、丸刈りがあんなに多いの、です)
断言しますが、合理的な理由はありません。
丸刈りの方が運動能力が上がる、というデータでもあるのでしょうか。
だとしたら、丸刈りの高校球児だらでの日本は、世界でもトップクラスの成績をおさめているはずですね。
合理性が全てではありませんから、それ以外で予想できるものを考えます。
高校生らしいから
高校生らしい、って誰が決めるんですかね?大人?
そんなことを言う大人は大人らしいんですか?
おしゃれを意識しないよう(野球に打ち込めるよう)に
なるほど、だったら仕事している人は全員坊主にしましょう。仕事に打ち込めますよー。
サラリーマンも、公務員も、国会議員も、総理大臣も。
あ、それから言わずもがな、監督もですよ!
美容院などに行かなくて済む
それは個人の自由です。そう思う人は丸刈りにすれば良い。
美容院に行きたい、という人間もいます。
選択的自由でよいじゃないですか。
坊主だと頭部に付着した汗や泥がサッと洗い流せる
汗や泥まみれになっている高校球児こそ高校生らしい、とか言っているのに、矛盾してませんか?
それに、もしそれが問題なら、汗をかかないよう暑い時期を避け、土ではなく芝生でやったほうが良いと思いますよ。
◆
結局、今でも丸刈りが当たり前なのは、高校球児とはそういうものなんだ、という思考停止が起きているだけなのだと思います。
もしくは、それが伝統なんだ、という筋が通っているようで全然通っていない主張に過ぎません。
ちょっと大きな話になりますが、こうやって非合理的なルールを守ることが秩序維持につながるのだ、という教育を受けた人が組織に入ったらどうなる。
上の人間が言っていることには、合理性もなんにもないけど、それに従うことが善、みたいなことになります。
さらには、「なんでですか?」と質問する空気が作られません。
結局、一部の人間たちだけが考えた案が通過します。
今話題になってる7payの問題。
おそらく組織内には「こりゃ危ないぞ」と思っている人なんて相当いたんだと思いますよ。見るからに杜撰ですものね。
でも、そこに質問したり意見したりする空気がない。
上の人間が決めたことには従うのが当たり前、という不健全な空気がその場を支配した結果、こういう問題が起きます。
繰り返しますが、合理性が全てではありませんから、合理的でないことが起こることを否定しても無意味です。
ただ、ルールは合理的であるべきです。
ルールという概念が、合理性の上に成り立つものだからです。
それから、「なんで?」といえる環境を作ること。
組織の統制のためには、縦構造は必要です。
しかし、軍隊でもないのに、上の人間が言うことにはつべこべ言わずに従う、という空気が生み出す被害の典型的な例が7pay問題です。