幼稚園児が4時間も練習できる? 野球離れの原因は“長すぎる練習時間”…学童野球に必要なのは“大人の指導”ではない(Number Web) - Yahoo!ニュース
スポーツって「何のため」にするのでしょうか?
勝つため、ではないと思います。
もちろん、勝つという目的のために努力するという行程は重要。
でも、勝つことが最終目標ではないと思うのです。
スポーツを通じて健全な肉体や精神を育むことが最終目標です。
要するに、楽しむことです。
逆に言えば、スポーツをすることによって肉体や精神が蝕まれたら本末転倒です。
私は、日本の体育の授業や部活動には、そういった視点が欠落していると感じます。
勝つために歯を食いしばって頑張れ。
わからないでもないですが、自分の意志で始めたスポーツならまだしも、義務教育や強制加入の部活動で強要することではない。
私は小学生の頃、運動神経が中の上くらいでした。
体育の授業は好きじゃありませんでした。
スポーツは好きだし、運動するのも好きだけど、体育の授業は好きじゃなかった。
同じ空気感で、中学や高校の体育会系部活に漂う空気や、その人達の雰囲気がどうも好きになれませんでした。
社会人になってからも、「自分は体育会系だ」というアピールを積極的にする人には苦手な人が多かったです。
私はいろんなことをあーでもない、こーでもない、と考えるのが好きなんですが、それ真っ向から否定する人が多かったからです。
「ちまちま考えずに、さっさとやれ、いいからやれ」
まるで軍隊です。
◆
冒頭の記事、小学校低学年の子どもに何を教えたいのか。
野球やサッカーがうまくなる方法?
いや、そのまえに野球やサッカー、スポーツを好きになってもらわないとだめでしょう。
好きだからのめり込む。
これはスポーツに限らず、わたしがいる音楽の世界でも同じです。
クラシックはわかりませんが、POPSのギターを教えるのに、最初から運指練習をしても、ほとんど続きません。
それは集中力がないからとか、好きな気持ちが少ないからではなく、シンプルに面白くないからです。
最初は多少間違った弾き方でも、楽しいがどうかが最優先。
弾くことが楽しい、というのを体に馴染ませたほうが、圧倒的に継続率が高い。
勝つのは手段、目的は楽しむこと。
それを忘れずに。