こないだ読んだある本に、
「小学生には、読書感想文ではなく、書籍紹介文を書かせるべき」
といったことが書いてありました。
大賛成です。
求められているわけでもないのに、感想文を書く意味なんてあんまりないと思います。
じゃあ書籍紹介文も同じじゃないか、となりますが、これは求められてはないものの、プレゼン能力が身につく可能性があります。
自分の紹介によって、ある人がその本を手にとったら、それは嬉しいことじゃないですか。
そして、そういう能力は結構いろんな場面で使えそうです。
そもそも、感想はどこまでも主観的で良い、むしろ主観的なものこそが感想だ、とも言えます。
一方、紹介文は主観と客観、どちらも必要です。
本をちゃんと理解し(客観)、その魅力を伝えないと(主観)いけません。
感想は一人で抱くもの。
紹介は、他人に対してのアウトプットです。
感想は、本来一人で抱くものなのに、人前で発表することや先生に提出する課題になってます。
なぜそうなのか知りませんが、おそらくちゃんと読書しているかどうかを確認するためでしょうね。
そんな理由で強制的に本を読ませても、身にもならないし、好きにもなりません。
太陽と風じゃないですけど、先生や大人が、「こないだ読んだ本がすげー面白くてね」と言ってたら、自然と本に手が伸びるんじゃないですかね。
本は、読むかどうかというより、好きな本にめぐりあえるかどうかの方が大事です。
読むに値しない本だっていっぱいあるし、好き嫌いもひとそれぞれです。
だから、良い本にめぐりあうまでは、とっかえひっかえいろんな本に手を出すしかありません。
面白くないと感じる本を最後まで読み切る意味もありません。
無駄な時間です。
その時間を良い本を探す時間にあてたほうが有意義。
ということで、本はひとりよがりで読みましょう。
感想は勝手に一人で抱けば良い。
紹介は、結構役に立つよ、という話でした。