日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

パソコンで音楽を作ろう〜その40 少し寄り道、ハード音源

マルチティンバーの説明を続けるために、ハード音源の話をします。

 

目次

 

ハード音源について

 

DAW本筋からちょっと離れます、

 

プラグインインストゥルメントは、DAW上で起ち上がるソフトとしての音源(楽器)でしたね。

 

ソフトの前にはハード、つまりハード音源というものがありました。

そして、いまでもちゃんとあります。

 

ただ、ソフトが出てからは相対的に減っただけです。

 

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Roland SC-88pro

ハード音源を買って、パソコンとMIDIインターフェイスでつなぎ、ハード音源の出力をオーディオインターフェイスのINPUTにさせば、DAW内のオーディオトラック内にオーディオとして録音することができます。

 

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MIDIインターフェイス

 

①MIDI鍵盤

↓USB

②DAW内MIDIトラック(in:MIDI鍵盤、out:ハード音源)

※ハード音源を使う前にはパソコンの初期設定が必要

↓USB

③MIDIインターフェイス

↓MIDIケーブル

④ハード音源

↓フォンケーブルなど(通常はステレオなので2本)

⑤オーディオインターフェイス

↓USB

⑥DAW内オーディオトラック

↓内部処理

⑥DAW内マスタートラック

↓USB

⑦オーディオインターフェイス

⑧スピーカーorヘッドホン

 

長い旅ですね・・・

 

※ちなみに、シンセサイザーというのはMIDI鍵盤とハード音源が一緒になっているものが多い。

 

さて、ハード音源にもマルチ音源、つまりたくさんの楽器が出せるものがありました。

ただし、同時に出せるものは一つだけ、、、でした。

 

では、同時に出すためにはどうするか。

選択肢は2つ。

 

一つは、いちいち録音、つまりオーディオ化する。

ただし、この方法は、あとでやっぱりここを、、、という場合に戻るのが困難です。

オーディオ化して同時にならしたときはときすでに遅し、ということになると、使い勝手が悪い。

 

もう一つは、ハード音源をいくつも用意する、というもの。

これならちゃんと出ますが、お金も場所もかかりますね・・・

 

ここでマルチティンバーが登場。

一つのハード音源で16個の音を同時に鳴らすことができるようになったのです。

ハード音源上で、1-16のMIDIチャンネルをならしたい楽器一つひとつに割り当て、DAW上でのMIDIトラックにもそのチャンネルを設定します(MIDIトラックにはMIDIチャンネルを設定する項目が必ずあります)。

 

これまでお金も場所も必要だったハード音源は、一気にスリム化できました。

 

あとがき

 

ハード音源の運用において不便だったことを、マルチティンバーの登場がいかに解消してくれたか。

素晴らしすぎるテクノロジーです。

 

そして、時代はハード音源からソフト音源、つまりプラグインインストゥルメントへと変わっていきます。

そんな中でマルチティンバーはどうなるのか。

 

次回はそんな話。