日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

選択的夫婦別姓の賛否は、同姓vs別姓ではありませんよ

バービー、結婚後は夫の姓を選択 その理由に「納得」「すごく共感する」の声 – grape [グレイプ]

 

タイトルだけ見たら、夫婦同姓にした、ということしかわかりませんが、中身を読むとますます選択的夫婦別姓であるべきだ、と思いました。

 

繰り返し繰り返し述べているし、いろんな人がいろんな場所でも発言していますが、改めて。

 

選択的夫婦別姓の賛否は、夫婦別姓の賛否ではありません。

選択肢を増やすことに対しての賛否です。

 

そもそも夫婦同姓が決まりなら、選択肢がない。

選択肢がなかったら、姓について夫婦で話し合う余地はゼロです。

 

話し合った結果同姓にするのと、強制的に同姓にさせられるのでは、その過程が全然違います。というか後者は過程とは呼びません。

 

夫婦間は話し合いが大切、ってみんなわかっているのに、話し合う余地を制度として減らしているんですよね。

 

「選択的夫婦別姓制度を導入しても、実際に別姓にする人はごくわずかだから意味無し」

という意見の人もいます。

 

しかし、ごくわずかだから意味無し、というのはおかしい。

全体に占める身体障害者の割合はごくわずかなので、そのための対策は意味無し、というのと同じです。

 

身体障害者の方でも不便がないように設備を整えるのはコストがかかりますが、そこまでして公平を目指す、というのが現代の倫理観でしょう。

 

一方、選択的夫婦別姓制度の導入にかかるコストはどんなものなんでしょうか。

 

夫婦の姓に関して、選択肢を増やす、ということに反対している方の、納得いく反論を聞いたことがないんですよね。

たいてい、絆がとか、伝統が、とかなんですが、最初にも書いたとおり、選択肢を増やすということの反論になっていない。

同姓に絆を感じる人や伝統を大切にしたい人は同姓にすれば良いし、仕事上不都合が生じる人や、元の姓に執着がある人は別姓にする、で良い。

 

選択的夫婦別姓、ぜひ早期に実現してほしいものです。