DAWをやってない人がこのタイトル見ても、なんのことかさっぱりわからないと思います。
タイトルだけでなく、本文もわからないと思います・・・
私のホストシーケンサーはStuido One(以下S1)です。
メジャーソフトの中では一番後発で、その分操作性が洗練されています。
ピアノ音源は、XLN AudioのAddictive Keys(以下ADK)。
これよりも音が良い音源はありますが、値段、動作の軽さ、音質を考えると、ADKは素晴らしすぎます。
SoundPitchShifter(WAVES、以下SP)は、オーディオトラックにインサートするエフェクトプラグインで、半音単位でピッチを変更できます。
(カラオケのキーチェンジと同じですね)
さて、なぜ突然この3つの紹介をしたのか。
それはこの3つの組み合わせで不具合が起きるからです。
どんな不具合かというと、ADKのサステインペダルをつかったリアルタイム録音の挙動が変になる、というなかなかにマニアックな不具合です。
ピアノのサステインペダルは、ピアノの足元についている3つ(ピアノによっては2つ)のうち、一番右のペダルを指します。
これを押している間は、鍵盤から手を離しても音が伸びます。
S1であるオーディオトラックにSPをかけます。どのくらいピッチを変更するかは関係ありません。
次に、ソフトシンセとしてADKを起ち上げます。
それからリアルタイム録音します。
このとき、サステインペダルを押し続けても、押した直後にすぐオフになります。
これではサステインペダルの意味がありません。
こういう不具合が出たときは、問題の箇所を絞っていく作業をします。
まず別のシーケンサで試してみます。
LogicとDPで試しました。
不具合は起きません。
だから、S1でのみ起こることが推測されます。
次に、違うMIDIキーボードを使ってみます。
相性問題がないはずである、S1付属のバーチャルキーボードでサステインペダルをリアルタイム録音してみますが、不具合は起きたままです。
これで、MIDIキーボードには問題がないことが推測できました。
つぎに、複数あるトラックのうち、ADKのトラック以外をすべて無効にして試してみると、不具合が起きませんでした。
つまり、どこかのトラックが悪さをしているようです。
ひとつずつ有効化して不具合が出るかどうかを見ていきます。
すると、ギターのトラックを有効化したときに不具合発生。
念の為、ADKとギターのトラックのみを有効化してみましたが、不具合が出ます。
さあもう少しです。
つぎはギタートラックにかかっているプラグインエフェクトを疑ってみます。
EQ、コンプ、それからSPが挿さっていましたが、SPをオンにしたときに不具合が出ました。
ということで、犯人はSPです。
犯人がわかったところで、どうしようか、となりますね。
最初に考えたのは、S1付属機能であるオーディオイベントトランスポーズ機能を使うことです。
ところが、この機能がこれまたバグがあります。
-1にすると、全音下がるのです。
つまり、半音下げることができません。
(-0.5には設定できません)
この問題は、ググってもなかなか発見できないので、私の環境下特有のバグなのかもしれませんが、原因は不明です。
結局、方法としてはSPをかけた状態でギタートラックをバウンスしてシーケンサーに読み込み直すことによって、SPを使わなくする、という方法が最もシンプルで安全です。
◆
上記したバグ、もし解決方法があったらぜひコメントください。
DAWソフトは高機能なので、バグはあるあるですが、バグの内容が複雑すぎて修正がずっとされないことも結構あります。
仕方ないんですけどね。