MIDIの打ち込みを実際にやってみましょう。
目次
MIDIを録音(打ち込み)してみよう
該当のトラックのインプットやアウトプットを設定したら、オーディオと同じくトラックの録音ボタンを押します。
これで録音待機状態になります。
この状態で、録音ボタンを押せば再生と同時に録音が始まります。
オーディオと違って、デジタル信号でやりとりしているので、録音中に静かにする必要はありません。
スペースキーを押して録音/再生がとまると、MIDIデータが記録されています。
オーディオが波形で見られるのに対し、MIDIはピアノロールという画面でデータを確認します。
録音された状態は、こんな画面になっているはずです。
さて、MIDI信号に含まれる主なものは、
- 音の高さ(ピッチ)
- 音の長さ(デュレーション)
- 音の大きさ(ベロシティー)
でしたね。これに、音のでるタイミングが入ってきます。
上の図で、①の小節(時間)は、音がなるタイミングを表しています。
②の録音データをみたら、音の長さ(緑の長方形の横辺の長さ)、音の高さ(③)がわかります。
え、音の大きさは?
これはソフトによって違います。
右クリック→ベロシティーで確認、変更できるものもあれば、ベロシティーツールでできるもの、MIDIイベントというウィンドウで確認できるものなどです。
打ち込んだデータの編集
緑の長方形を扱えば、編集ができるのです。
- 長方形自体を横に移動して、小節の頭ぴったりにする。
- 長方形の右辺を左右にドラッグにして音の長さを変える。
- 長方形を上下に移動して、音の高さを変える。
- 右クリックやMIDIウィンドウを使って音の大きさを変える。
こういったことは自由自在にできるのです。
ちょっとミストーンがあったら、削除したりずらしたりも可能。
MIDIはこういう編集がいとも簡単にできるのが特徴です。
もちろん、ピアノの音で弾いたけど、エレピの音に変えようかな、ということもできます。
その場合は、MIDIデータはそのままで、前回説明したMIDI音源をエレピの音源に変えればよいだけです。
スナップ機能
MIDI編集では、横移動(つまりタイミングや長さの編集)において、小節のあたまや、拍のあたまにぴたっと持ってきたいことが多々あります。
そのため、すべてのDAWソフトには、拍や小節の頭にピタッと吸い付くスナップ機能(もしくはグリッド)というのが備わっています。
ただ、もちろん拍や小節の頭に揃えたくない場合もあります。
だからスナップ機能はオフにできます。
スナップ機能のオン/オフは頻繁に切り替えるので、操作上簡単に切り替えられるのが一般的です。
シフトキーを押したまたまドラッグすると、スナップ機能がオフになり、何も押さずにドラッグするとスナップ機能がはたらく、といった感じです。
とりあえず、3つのソフトそれぞれのスナップオン/オフ切り替えだけ書いておきます。
- Cubase:J
- Logic:Control キーを押しながら(離して)編集
- Studio One:Shift キーを押しながら(離して)編集
これらの操作方法は、MIDIの編集だけでなく、あらゆる場面での移動編集で統一した操作方法なので覚えておきましょう。
あとがき
ピアノロールをみたらわかるように、音の高さはピアノの音の高さと対応しています。
じゃあ、音程がないドラムはどうなるの?
となるので、次回はドラムの打ち込みに関して説明します。