私は、KORGのKROME61を所有しています。
※私が所有しているのは、"EX"がついていないモデルです
昔からピアノを習っていて、ある程度の年齢になった人がバンドでキーボードを担当する。
あるあるですよね。
そういった方は、こういうシンセサイザーを「電子ピアノ」代わりに使う人が多い。
電子ピアノとシンセサイザーは違います。
電子ピアノとしてだけ使っているのは、ちょっともったいない。
- 電子ピアノ:生のピアノを模した機械
- シンセサイザー:ハードシンセ
ハードシンセってなに?となる人も多いでしょう。
そもそも、シンセとは「音源」のことです。
ピアノはもちろん、オルガン、ギター、ベース、ドラム、パーカッションなどの種類がありますし、どれも網羅しているものもあります。
ただし、これは音源であって楽器じゃありません。
「鍵盤ついているじゃん!」
いや、あれは詳しく言うと、鍵盤付きハードシンセです。
だから、鍵盤がついていないハードシンセももちろんあります。
じゃあ、どうやって音をならすのか。
話をシンプルにするために、ピアノのハードシンセで考えてみます。
ピアノのハードシンセを買ってきても、鍵盤がついていなかったら演奏できませんよね。
演奏というのは、ピアノの音が
- どの高さで(ドレミファソラシド)
- どの大きさで(音量)
- どの長さで
なるのか、という情報をハードシンセが受け取って、その音をスピーカーからならして初めて演奏となります。
これらの情報が入ったデータをMIDIデータ、と言います。
MIDIデータは、、、DAWを使っている人だったらMIDIトラックで打ち込むのです。
実際、上の情報は鍵盤で弾く情報にすべてふくまれているでしょう?
ハードシンセを使う場合は、MIDIトラックの設定を
- IN:MIDIキーボード
- OUT:ハードシンセ(またはそれをつないでいるインターフェイスの名前)
に設定します。
鋭い人は、「ハードシンセの音は、どこに出ていくの?」と疑問を持ちます。
そのとおりです。
ハードシンセにスピーカーは付いていないことがほとんどです。
ということで、ハードシンセのアウトプット端子からLRそれぞれのスピーカーにケーブルをつないだら音は出ます。
これで音が出てバンザイ。
LIVEならこれで良いんですが、録音の場合は???
DAWで録音する場合は、ハードシンセのアウトプットをオーディオインターフェースのインプットにつなぎます。
さらに、DAW上でステレオオーディオトラックを作成し、INPUTを上記でつないだ入力端子に設定します。
作成したオーディオトラックを録音待機状態にし、録音開始すれば、録音が開始されます。
ハードシンセは、基本的にはこうやって使うことを想定していますが、、。
めちゃめちゃ面倒ですよね!!!
おなじシンセでも、音源がパソコン内にあるソフトシンセだったら、上の図で書いたものがすべてパソコン内にあるので、設定も楽だし、接続も不要です。
そりゃあソフトシンセに取って代わられるわけです。
でも私はハードシンセを手放しません。
音源が外部にあるということは、メモリ使用量やストレージ使用量という意味でメリットも大きいし、好きな音質の音源がいまだにハードシンセの方にしかないこともあります。
だから、デスクについたらすぐにKromeを起動し、DAWを起動したらすぐにハードシンセでの打ち込みができるようにしています。
打ち込み後はすぐにオーディオ化して、他のパソコンでも聞けるようにしています。
(さすがにKromeをいつも持ち歩くわけにはいきません)
シンセサイザーを持っているけど、最初に設定されているピアノ以外ほとんどつかったことがない、という人は、ぜひDAWと連携させてつかってみてください。