私は、お笑いが好きです。
笑うのは誰しも好きだと思いますが、笑いの中でも特に付きなのは、トークです。
すべらない話やバラエティーのフリートーク。
内容自体が面白いのもありますが、トーク力が高いプロの芸人さんは、おそらく一般の人が話してもさほど面白くない話を、選ぶワードや順序、間などを駆使して笑える話に昇華させます。
冗談抜きに、芸術の一つとも言って良いほどです。
考えてみれば、音楽と同じで、何が人を笑わせるか、というのに法則はありません。
でも、大きな目でみれば、一般的傾向があると思います。
ランキング1位と3位の曲は、人によって好みが分かれるところでしょうけど、ランキング1位と100位の曲だと、好みの問題ではないべつの要素があると考えられる、というのと同じですね。
◆
音楽とお笑い、特にトーク力の違いは、日常生活で使う頻度です。
正直、音楽の能力はカラオケに行った時くらしか使いません。
聞くだけなら能力は不要です。
一方、トーク力は日々のコミュニケーションで使います。
使わない日はない、といっても良いくらいですね。
(笑い以外のトーク力もありますけど)
例えばこんな日常的な会話
A:「こないだスーパー行ったら、普通の量のポテチなのにめちゃくちゃ高いのがあってさ、いくらだったと思う?」
B:「えー、1万円くらい?」
A:「・・・800円」
B:「へー、高いねー」
こういう状況って経験ないですか?
驚かせようと思って失敗。
Bさんにトーク力があれば、最初のAさんの話で「値段の高さの驚きを伝えたいのだな、じゃああんまり高い金額を言わない方は良いか」と瞬時に考えるわけです。
ところが、Bさんにとってこれは驚きでもトークでもなく、単なるクイズになってるんですよね。
これ、Bさんような人が同じような話をするとしたら、クイズ形式にしないんだと思います。
B':「こないだスーパー行ったら、普通の量のポテチなのに800円もするやつがあった」
これで終わりです。
これも好みの問題といえばそれまでですけど、私は会話に驚きがある方が楽しいですかね。
まあ、トーク力は結構大切なんじゃないか、という話です。