司馬遼太郎氏は、好きな作家の一人です。
竜馬がゆくはもちろん、有名な作品はほとんど読みました。
動画で語られていることそのままですが、私はエンターテイメントとして、これで良いと思っています。
ただ、エンターテイメントといっても、ゲームや音楽といったエンターテイメントとはまた違い、教養の部分も含んだエンターテイメントですね。
私は、歴史の授業が嫌いでした。
歴史に限らず、「社会」という科目はただひたすら覚えることばかりで、全然おもしろくなかったのです。
歴史に興味を持ったのは大人になってからです。
日本の教育分野でもっとも足りてないことのひとつに、面白さの追求がないことがあげられると思います。
歴史はドラマだ、なんて言ったって、実際授業では何年になにがあった、みたいなことを延々と覚えさせられます。ここにどんなドラマを感じればよいのでしょう。
順序は大切ですが、具体的な年にさほど大きな意味はありません。
地下鉄サリン事件があったのは1995年ですが、その年を覚えることと、その事件がどういった社会的背景で起こったのか、その後にどんな影響を与えたのかのほうがずっと大切だと思いませんか?
私は物理が好きです。
物理が好きな理由は、公式が好き・・・なわけありません。
高いところからバレーボールとボウリングの球を落としたら同じスピードで落ちる、という話を「んなわけあるかい!」と思って聞いてたら、本当におんなじスピードで落ちている映像をみて、めちゃくちゃ驚きました。
そのときの「なんで??」が物理好きになったきっかけです。
何かに興味を持つためには、面白さを感じるのがもっとも早い。
歴史を勉強したら社会人として役に立つ、とかいうふわっとしたことよりも、シンプルに面白いと思わせることのほうが大切だと思います。
学ぶことの大切さを知れば、勝手に一生勉強しますよ。
司馬遼太郎氏の作品は、教育現場で使うのは賛否あるものの、多くの日本人が歴史に興味を持つきっかけを与えてくているのは事実です。