「これから日本の銀行はどんどん消える」ネット専業の住信SBIが上場することの重大な意味 支店網、ATM、口座すら不要になる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
結構な大人になるまで、銀行の業務を理解していませんでした。
中学生くらい当時の私にとっては、銀行はお金を預けるところであって、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
もう少し大人に近づいて、銀行がお金を預けるところという認識は間違っていないものの、じゃあどうやって利益を生み出しているのかな、という疑問も出てきました。
飲食店に行っても、服屋さんに行ってもお金を払うので、そのお金から経費や仕入原価を引いたお金が会社や店の利益になる、ということは理解しやすい。
でも、銀行はお金を預けているだけで、払ってはいない。
でも、その辺の飲食店や服屋さんよりもずっとずっと立派な建物が一等地にあります。
あのお金はどこから出てるのかな、と。
金融の知識がつきはじめて、なるほど銀行はの本業は金貸しなんだ、とわかりました。
開業するには結構大きなお金が必要になりますが、そのお金を貸して、金利を得る。
この金利分が利益なんだとわかってきました。
金利って、ほんのちょっとの金額だと思っていましたが、あの建物や立地を見ると、ものすごい利益なんだろう、と思います。
お金を貸す方として、一等地の立派な建物、エリートっぽい行員は大切だったのかもしれません。
だからこそ、そこに多くのお金をかけたのだと思います。
お金をかけて信用を買ったとも言えるでしょう。
でも、ネット全盛の現代、銀行に行くこともほとんどなくなりました。
いかないのならば、一等地にある意味も、エリート的な行員も不要で、そのかわり使いやすいサイトやアプリの方を求めます。
実際に、SBIや楽天、Paypay銀行などネット中心のネットバンクは、都銀や地銀に比べサイトもアプリも良くできています。
もちろん、ゆうちょなんか全く比になりません。
ネットバンク各社は、都銀や地銀が莫大なお金をかけている建物、人件費をほぼつかわず、ネットサービスに注力しているので、そりゃあ使いやすくなるのも当たり前です。
年に10回以上トラブルがあるどこかの都銀とは訳が違う。
金融にある程度詳しくなって、資産運用するようになっても、銀行は全然使いません。
なぜなら、手数料がむちゃくちゃ高いからです。
10倍、20倍の手数料は当たり前のようにあります。
銀行は、建物やエリート行員によって得ていた信用を、アプリの使いやすさで得る、というマインドチェンジをしていかなくてはいけないでしょうね。
日本人が苦手な「変わること」。
銀行も例外ではないでしょう。
銀行の本気が試される時代です。