税理士の大河内さんがいつもおっしゃっているように、日本はとにかくお金の教育を避けがちです。
学校はもちろん、家庭でもお金の教育をしているところは稀。
私もお金の教育を学校や家庭で受けた記憶はありません。
日本の経済は、ここ20年くらい低迷しています。
その影響は、20年くらい前に生まれた世代を直撃します。
そして、20年くらい前に生まれた世代も、やっぱりお金の教育は受けていません。
その結果どうなるかというと、お金のトラブルに見舞われます。
昔からお金がない若者はたくさんいました。
私もそうです。
電気、ガス、水道、家賃、携帯代、、、
ありとあらゆるものを滞納して、しかもお金がまだたりない、なんて時代もありました。
ただ、その正直なところ、その時代は最終的に親を頼れたんです。
なんだかんだ言ったって、親世代はそれなりにお金を持っていました。
じゃあ今はどうかと言うと、20年も経済が停滞していたら、親世代だってお金に余裕がない人も多い。
そして繰り返しますが、親世代だってお金の教育を受けていない。
親子そろって、お金もないし、お金の知識もない。
そんな家庭が結構あるんじゃないでしょうか。
お金がないだけでは、最悪の結果にはならないことが多い。
しかし、お金の知識がなかったら最悪の状態になりかねません。
リボやローン、消費者金融の金利。
生活費の管理。
税金や社会保険料のこと。
国や地方自治体の支援制度。
日本では、困窮者に対しても支援する仕組みは結構あります。
しかし、自分から調べて申請しないと、もちろん支援は受けられません。
これだって知識です。
実は、私の身近に生活困窮者がいます。
電気、ガスだけは払ったものの、クレカ3枚未納、銀行自動引落分未納。
クレカ未納分には、携帯代も含んでいるので、携帯もとまっています。
かなり大変な状況ですが、なぜこんなことになっているのか。
クレカはあと払いなので、しっかりと管理しないと使いすぎになります。
管理とはつまり家計簿です。
お金管理が苦手なら、プリペイド式のクレカにするとか、デビッドカードで即時引き落としにするとか、いくらでも「仕組み」で工夫できます。
これは技術じゃなくて、知っているかどうかだけです。
上に書いた国や地方自治体の支援も、知識の有無だけです。
今はお金の知識をつけるための情報もネット上にやまほどあります。
日本がバブル期くらいお金がまわっていたら、そんな知識なんてなくてもどうにかなったのかもしれません。
気合や根性で乗り越えられたのかもしれません。
今の時代の困窮者には、そのやり方は通用しません。
国レベルでお金がないのに、個人がいくら気合や根性みせても、乗り越えられるわけがありません。
お金がない人は、まずは勉強です。
節約するにも、まず何から節約するべきか、何を削ってはいけないのかの勉強。
今お金に余裕がある人も肝に命じていてください。